90%が参加・内定数450%増!学生を辞退させないLINE活用法

誰もが日常的に使っているLINE。
母数を集めるために、まずは対象者にメッセージを開いてもらわねばなりません。
その手法として採用活動においても、LINEが活用されているのはご存知かと思われます。

が、実のところ、学生は貴社がLINEを使っているから「就職先」として選ぶわけではありません。
彼(彼女)らは、人事担当者様や各部署の社員数とやり取りを重ね、「この会社なら、安心してやっていける」と思えたとき、はじめて貴社を就職先に選ぶのです。

よくこれをノウハウ系の記事では「信頼関係を作る」「不安にさせない」と書きますが、それを実践するのは、時間も手間もかかります。
そんな実情があるからこそ「LINEをどう使えば採用成功につなげられるのか…」と頭を悩ませる人事担当者様は少なくないでしょう。
本記事では、「学生から『入社』の返事をもらうために有効なLINEの活用法」をまとめていきます。

LINEの活用シーン

売り手市場の中、同時に複数の選考を受けている学生は珍しくありません。
学生は“自分にとって最良の職場”を見つけるべく、内定式ギリギリまで活動し、それがどこかを考えています。

今はスマートフォン1つで求人を探したり、会社の評判を調べたりできるようになりましたが、インターネット上にある評判ほど当てにならない情報はありません。

なぜなら、それらの多くは退職者によって書かれています
それゆえ、貴社に対する不満が多く掲載されているからです。

経営陣様、人事担当者様は「それがすべてじゃない」と、思うでしょうが、残念ながら学生はそう思いません。
彼(彼女)らは、貴社に好意的な印象をもってエントリーし、選考へ進んだとしても、どこかでネガティブな情報を見聞きすれば辞退を考えはじめます。

それを防ぐには、社員様自身でリアルな情報を伝えるのがもっとも有効です。
つまり、LINEでの情報提供やフォローが必要なシーンは学生のエントリー時から、入社直前までの長期間にわたります。

具体的な活用事例

採用成功のためには、第一に学生を集めなければなりません。
その指標となるのが説明会の参加率です。

1.説明会への参加を促す

母集団形成の際、学生とナビサイト経由で連絡を取り、エントリーを促す人事担当者様が多いかと思われます。
新卒採用において、一般化された方法ですが、このフローには1つ懸念すべき点があります。

それは、人事担当者様からの案内が、ナビサイトの運営会社から送られてくるメールに埋もれてしまうこと。
より多くの学生を集めるには、人事担当者様が送るメールを、学生に単なる「お知らせ」ではなく「大切なメッセージ」と認識していただく必要があります。

(1)大阪トヨタ商事株式会社様

「学生と連絡がつきにくく、エントリーも低下していた」課題を話してくださった大阪トヨタ商事株式会社様。
「新しいアプローチ手法を探していたものの、成功する保証もなかったので、まずは半年使ってみよう」と、LINEの導入を決めたと言います。

学生への連絡をメール・電話からLINEへ切り替えてみたところ、彼(彼女)らとのコミュニケーションが活発になったとのこと。
メッセージの見過ごされが減った結果、「説明会の参加率が90%を超えた」と言います。

LINEでは、メッセージを読まれると送り手(企業様 )側に“既読”が表示されます。
学生は大学などの就活セミナーでビジネスマナーを学び「失礼があってはならない」と考えています。
つまり、LINEでメッセージが届くと「しっかり読んで返信しなければいけない」と考えてるのです。
第一に、この心理的変化でメッセージの読了数が増え、コミュニケーションが活発になったのでしょう。

「丁寧に返さなければいけない」と感じられたままでは、効果は見込めません。
ビジネスメールとLINEの違いは「絵文字・スタンプが使えること」です。
人事担当者様が意図してメールに絵文字を使う方法もありますが、セミナーにおいてメールの書き方を見聞きしているため、文体を崩れていると「どう、返信すべきか悩む…」と話す学生は少なくありません。

くわえて、LINEでは以下のように1タップでアクセスを促せるようになっています。

【LINEのリッチメニュー】(一例)

【運営部注】
画像では、「適性検査」「WEB面接」となっていますが、メニューは必要に応じてカスタマイズ可能です。

連絡ツールを完全に完全に切り替えたこと、学生が1タップでアクセスできる導線をつくったことも参加率の向上に大きく影響しているでしょう。
同社のLINE導入の効果・運用時意識していることについては、以下の記事にて紹介しておりますので、参考にしてみてください。

(2)株式会社コロワイド様

「合同説明会の申し込み数は取れていたが、自社単体の参加率がよくなかった」という株式会社コロワイド様。
最初は“LINEを使ったアプローチ”のイメージが湧いていなかったそうですが、使ってみたら「説明会の参加率が肌感2.5倍増えた」とのこと。

連絡ツールをメール・電話からLINEに切り替えた結果、「学生からのレスポンスが早くなった」と言います。
この背景には、意識の変化が影響していると思われます。

説明会や選考の振る舞い方、印象次第で学生は、来年自分が 働けるか否かが決まります。
だからこそ、学生の多くは「失礼のないようにしよう」、「連絡は最小限にしたい」と考えます。
それは、今この記事を読んでいる人事担当者様もそうだったでしょう。

メールとLINEのいちばんの違いは、定型文の有無です。LINEには、ビジネスメールのような定型文がありません。

今はLINEも商業利用されるようになりましたが、ビジネスメールのような文章を書いているアカウントはありません。
むしろ、「競合の中で自社を目立たせよう」「お客様の日常になじむようにしよう」と考えて、絵文字やスタンプでビジネスっぽさを消しているアカウントがほとんどです。

人事担当者がビジネスっぽさを消そうと試行錯誤を繰り返した結果、学生は「返信してみよう」と考えるようになったと推察されます。
これがレスポンスの改善と説明会の参加者2.5増につながっているのでしょう。

LINEと連携した採用管理システムが複数ある中で、同社がMOCHICAを選んだ理由、MOCHICAのサポート体制については、以下にまとめておりますので参考にしてみてください。

2.接点を継続させる

集めた全員が、貴社を「第一志望」と考えているわけではありません。
無事に入社していただくには、説明会のあともアプローチを続け、彼(彼女)らの志望度を高める。
また、すでに貴社を第一志望と考えている学生に関しては、それを落とさないようにする必要があります。

ノウハウをまとめた他媒体においては、内定者フォローにフォーカスした記事が多く見受けられますが、フォローとアプローチが必要なのは内定者だけではありません。

(1)株式会社ウイルテック様

この記事を読んでいる人事担当者様も経験があるかと思われますが、最初は「役立つかも」と思ってメルマガやLINEに登録したものの、1〜2ヵ月何も届かなかったり、情報に新鮮味を感じられなければ、私たちは飽きてしまいます。

それは採用活動においても同じです。

最近に接点をもっても、その後、大して音沙汰がなければ、学生は「この会社を受けよう」とは思いません。
人事担当者様がアプローチすべきは、説明会の直後です。

会社説明会や選考の掛け持ちが当たり前だからこそ、より早くアプローチするほうが、「持ち駒」に残りやすくなります。
学生に気を使わないよう声がけしていたけれど、「レスポンスが遅かった」と話す株式会社ウイルテック様。

コミュニケーションツールをメールからLINEへ切り替えた結果、「学生からのレスポンスが5分以内になった」、「質問が増えた」と成果を教えてくださいました。

成果の裏側には、学生の意識が影響していると思われます。
メールで連絡するときにも「気を使わないように」と声をかけていたけれど、思うような効果は上がっていなかった、という同社。

学生の「ビジネスツール」と認識しているメールからLINEに切り替えた結果、彼(彼女)らは、「どういう文章を送るべきか…」と戸惑ったでしょう。
そこでLINEに切り替えた直接、人事担当者様からスタンプや絵文字でメッセージを送ります。
すると、学生は「本当に気を使わなくてよかったんだ」と思ったり、「このくらいまでなら砕けて大丈夫そうだ」と考えたりします。

人事担当者様からの1通目は、学生にとって「自分が返信するときの指標」です。
企業様側から動き続けたところ、学生の意識が少しずつ変化。
その結果、レスポンスの速度改善と、質問量の増加につながったのでしょう。

以下の記事にて、LINE導入前後を詳しく紹介しておりますので、本記事と合わせてご一読ください。

(2)株式会社ヤスナ設計工房様

採用活動の歩留まり解消と言えば、学生を内定承諾まで導くことと思われがちですが、その根拠となる内定承諾書に、法的拘束力はありません。

このため、自身の中に迷いがあれば、彼(彼女)らは、承諾書を書いたあとでも辞退します。
それは、学生が「自分にとって最良の職場はどこか」を常に考えているからです。

「辞退者の繋ぎ止めが課題だった」と話すのは株式会社ヤスナ 設計工房の山口様。

もともとはメール・電話をメインに学生へアプローチしていたそうですが、「彼(彼女)らの反応に危機感をいだきLINEに着目した」と導入の経緯を明かしてくださいました。

LINEに切り替えた結果、内定承諾数が前年比450%増えたそうです。
山口様は「学生1人ひとりと、しっかり関係性を作れたこと」と、その要因を明かしてくださいました。
LINEと言えば利用率の高さばかりがフォーカスされがちですが、その本質は、お互いの人なりを垣間見えることにあります。

LINEにジネスメールほど、明確な型はありません。
どう伝えるかは人事担当者様の自由です。
このとき、伝え方をされるかで、学生はその内容から“距離感”を推察します。

たとえば、普段のコミュニケーションにおいて、文章に絵文字が多く入っていれば、私たちは、「この人なら、カジュアルな内容でも許される」と考えるものです。
一転、普段絵文字やスタンプが多い人から、文章のみのメッセージがくると私たちは「これは真面目な話しだ」と感じます。
伝え方は、スタンプや絵文字を使ったほうが伝わりやすいときもあれば、短く要件だけに言及したほうが良いときもあればあります。

学生は、人事担当者様が「どんな文章を書くか」「なんのスタンプを使うか」「どんな絵文字を使うか」から、ご担当様の人なりと、自分との距離感を推察しています。
単に、絵文字・スタンプを使ったら成果に結びついたのではなく、要件と、それぞれの性格・選考状況に合わせ、伝え方を変えた結果、山口様が学生1人ひとりから「相談しやすい人」と認識され、内定承諾数が大幅に増えたのでしょう。
学生とのコミュニケーションで意識していること、関係性の作り方について、以下のインタビューでお話しいただいておりますので、ご一読ください。

まとめ

学生は「失礼があったら落とされるかもしれない…」というプレッシャーを抱えながら就職活動を進めています。
貴社に興味をもってもらうため、まずは学生をプレッシャーから開放させる必要があります。
そのために、彼(彼女)らがいだいている、就職活動のイメージを取り払うのが有効です。
そこで、「スタンプを使う」「絵文字を使う」といった手法があります。

「1度、LINEを使うと上下関係が曖昧になるのでは…」と考える人事担当者もいらっしゃるかと思います。
お客様への心配りが求められるビジネスシーンにおいて、そのようなご懸念はもっともですが、採用成功とは、上司の指示に従順な人に、入社いただきたくこと
ではありません。

採用成功とは、自社の利益とお客様のメリットを考えて行動できる人を採ることでしょう。
本来であれば、学生がその本質を考えながら就職活動に臨むべきところですが、自分の生活に直結する給与・福利厚生を重視する学生は少なくありません。

彼(彼女)らは、自分が「どんな会社なら活躍できるか」「最初にどんなキャリアを歩みたいか」を具体化できていないから、自身の未来をイメージしきれず「入社」に踏み切れないのです。
そこで、人事担当者様が聞き手となり、当該学生からの相談にのったり、入社後に求めることを伝えてあげるたりすると、学生は入社後の姿を具体化できます。
上述で紹介したインタビューにもございますが、学生は親身なご担当者様を「話しやすい人」と認識することはあっても、「自分より下」とは認識しません。
学生の多くが人事担当者様を単なる「連絡役」ではなく「悩みを打ち明けられる存在」になったからこそ、不安が消え、彼(彼女)らは「入社」を決めたのでしょう。

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学生に入社していただくために、採用担当者は学生にとって、不安を打ち明けやすい人になる必要があります。
企業への連絡の際、「粗相があったら、印象を損ねてしまう」と考える学生は少なくありません。
学生と良い関係を築くには、第一に「コミュニケーションのハードルを下げる」必要があります。

採用活動はメールや電話のみでも展開できますが、学生の利用率が高いLINEで日頃からコミュニケーションを取った方が、学生1人ひとりと良い関係を構築しやすくなります。
MOCHICAは、「企業様と学生を”も”っと、”ちか”くに」をコンセプト展開する採用管理システムです。
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