採用活動にLINEを導入・運用するときの注意点まとめ

最終更新日 2022年6月22日


事業や社内プロジェクトを評価する際、「エンゲージメント(顧客満足度)」が指標の1つになるかと思いますが、それは採用活動にも当てはまります。
「生活のため」と思って働く人よりも、「スキルアップや成長」であったり「業績で1位を取りたい」といった目標をもっている人のほうが、高いパフォーマンスを見込めます。
仕事内容や評価、会社の雰囲気に満足していれば、入社後も長く活躍してくれるでしょう。
実際に株式会社L100が23年卒の学生に企業選びの決め手を尋ねたところ、「働きやすさ」が40.3%で1位を獲得。
しかしながら、同調査において、働きやすい企業の探し方を知っているかと聞いたところ、およそ8割の学生が「知らない」と回答しています。

彼(彼女)らの多くは、合同説明会とナビサイト、または、大学の就職支援課で企業を探し、持ち駒を決定。
企業様が人材を数多く集めるため求人票に「ワークライフバランスの取れた環境」「社長から新入社員までコミュニケーションが取れる風通しの良い職場」といった文言を使うケースは少なくありません。
人事担当者様の立場では「まず、自社の良い点をアピールして、学生に見てもらおう」と考えるのは、ごく自然な発想と言えます。
ですが、学生側からみれば、上記のような文言を使った求人票が、世に多く出すぎているため、働きやすいか否かの判断がしにくいのです。

そのような事情から「働きやすさ」を明確にイメージできている学生は少ないですが、仕事は自社のメンバーだったり、貴社のお客様だったり、”人”と進めるもの。
そう考えると、学生が求めている働きやすい環境とは「自分の志望企業に、話しやすい先輩がいるか」
また、万が一ハラスメントを受けた場合に「それを解決してくれる体制が、志望企業にあるか」でしょう。

実際のところ、学生さんと話しをすると「企業の口コミを気にする」と話す人は少なくありません。
であるならば、貴社が志望度の高い優秀な人材を採用するためにチカラを入れるべきなのは「学生とのコミュニケーション」です。
今は、学生優位の「売り手市場」。人事担当者様にとっては”採用戦国時代”と言えるでしょう。
複数の内々定をかかえたまま就職活動を続ける学生も多く見受けられます。

そんな中でも、学生との接触の第1歩目となるインターンシップ時〜入社直前まで、学生1人ひとりの疑問や就職活動で生じる悩みに、ていねいに答えていけば彼(彼女)らは「ここならやっていけそうだ」と感じ、貴社への入社を決めるでしょう。

ここで人事担当者様の多くが悩まれるのが「そのような体制をどうやって作るか」だと思われます。
コミュニケーションが重要と考えていても、人手不足や会社の予算がネックとなり「学生と対話するための体制」をうまく構築できない企業様もあるでしょう。
また、TwitterやInstagram、LINEなど多くのSNSが普及した今、「いったいどれを使えば、学生から返答をもらえるのか…」とツール選びに悩まれる人事担当者様もいらっしゃると思われます。

MOCHICAの運営母体であるネオキャリアが22年卒の学生に「就職活動で使いたいツール」「就職活動で使いたいツール」を尋ねたところ、「LINE」が前年(2020年)から13.9ポイント増の54.0%でトップに。
しかしながら、LINEはプライベートのコミュニケーションツールと考え、「就職活動ではメールを使いたい」と考える学生も一定数います。
本記事では「学生に『この会社に入りたい』と思っていただくために、貴社がすべき施策」についてまとめていきます。

運用開始前の準備

TwitterやInstagramが普及した今、学生の情報を選ぶ能力は以前よりも高まっています。
つまり、単に採用情報を告知しても返信は見込めません。
運用を始めても成果が目に見えなければ、どこを目指して良いか分からず発信が滞りがちです。
学生と密なコミュニケーションを図るためには、第一に貴社が無理なくTwitterやInstagramなど、各SNSの運用を続けられる体制を作る必要があります。

1.運用目的の明確化

学生と個別にコミュニケーションをとれるLINEで、Twitter・Instagramと同じ要領で、友だち(登録者)全員に同じメッセージを送っても「密な関係」は構築できません。
政府が就職活動のガイドラインを定めていますが、それに拘束力はなく、実際に就職活動を始める時期は1人ひとり異なります。
大学3年の6月からインターンシップを始める人もいれば、9月からインターンシップに参加する人もいます。
「インターンシップを終えた」と考えている学生に対して、案内を送ってもエントリーは期待できません。

学生は内定を得るまでに、「インターンシップ」「説明会」「選考」などの過程をたどります。
このため、単に「人材を集めたい」と見切り発車するのではなく、どのフェーズの学生にアプローチするかを明確にしておくと、メッセージを送るべき相手が明確になり、運用が滞りにくくなります。

2.アプローチする学生の明確化

アプローチする学生を明確にする際は「採用プロセスの細分化・分析」が有効です。
たとえば、ひとくちに「インターンシップに関係する学生」と言っても、それは大きく以下の3つに分類できます。

●インターンシップ未経験で応募先を探している学生
●すでに、数社でインターンシップを経験し、新たな応募先を学生
●自社のインターンシップを終えた学生

インターンシップを探している状況は同じですが、未経験の学生は会社の雰囲気が気になると思われます。
そのため、未経験の学生にアプローチする場合は、早い段階でオフィスの写真や日常風景を伝えるのが効果的です。

一方、すでにインターンシップを経験している学生は、自分に合う企業を見極めるために「同業他社との違い」を重視していると推察されます。
ですので、この場合はオフィスの写真にくわえて、実習内容の説明、自社で特に力を入れている点の説明があると、親切です。

また、限られた期間内で内定を得るべく、学生の多くは複数の選考を同時に受けています。
このため、インターンシップ終了後コミュニケーションをとらずにいると、学生の志望度が下がってしまう可能性も否定できません。
インターンシップを終えた学生には「いかがでしたか?」とひと声あったほうが良いでしょう。

各プロセスを細分化し、想定される学生を分析すると、「誰に送るか」を明確にできます。

3.ツールの選び方

LINEをベースとした採用管理システムの導入・運用をサポートしているMOCHICA運営部としては、正直「LINEを使ってください」と言いたいところなのですが『利用率が高いから』との理由で学生にLINEの使用を促すのは絶対にやめてください。
上述のとおり、LINEの=プライベートにおける連絡手段と考え「就職活動ではメールを使いたい」と回答している学生も4割程度います。


(株式会社ネオキャリア「22年卒に対するアンケート調査」より出典)

学生の多くは選考を見据え「企業にわるい印象を残したくない」と考えているため、人事担当者様の要求を否定しません。
それゆえ、人事担当者様が『連絡にはLINEを利用したい』といえば、彼(彼女)らは応じるでしょう。
ですが、内心は「プライベートの連絡手段を侵略された」と考えている学生がいないとは言い切れません。

そんな中、人事担当者様が”数の原理”だけをみて、連絡手段を「LINE」1つに限定してしまったら、学生は貴社を「良い企業」とは思わないでしょう。
最初の接触の時点で数の原理だけをみて対応してしまっては学生の志望度はあっという間に下がってしまいます。
言うまでもなくこれでは「入社」は期待できません。
連絡手段にどのツールを使いたいかは学生1人ひとりの希望に合わせましょう。

弊社で提供しておりますMOCHCAは、学生と企業様を「”も”っと、”ちか”くに」をコンセプトにした採用管理システムです。

採用管理システムへの移行・導入を検討している人事担当者が懸念されるのが「本当に成果は出るのか…」
または「そもそも、今の自社にとってどの採用管理が最適か分からない…」

この2点かと思われます。
MOCHICA運営部では、人事担当者様のそのような懸念点を解消するために「無料プラン」を用意しました。
このため、お試し感覚でMOCHICAをご体験いただけます。

また、「企業様の採用活動を絶対に成功させる」との思いから、ご利用企業様1社ごとに専任のスタッフが、学生1人ひとりの貴社への志望度や、選考状況に合わせたメッセージの作成をサポートいたします。

そのような運用体制の構築により、人事担当者様におかれましては、採用業務に関する大幅な工数削減が可能です。
導入時や運用開始後にご不明点がございましたら、いつでも専任のスタッフにご連絡いただければと思います。
MOCHICAの機能面・費用面については、以下の記事にまとめていますのでご一読ください。

4.情報共有のルール設定/採用目標・経過の共有

採用活動に関しては、人事が中心に動くと思いますが、入社後のマネジメントを担当するのは、各部署です。
運用の成果は、各部署にフィードバックしましょう。
実際のところ、LINE導入直後は社内プロセスが変わるため、コミュニケーションのミスが起こりがちです。
それを防ぐために、たとえば以下のようなルールを決めると良いでしょう。

●毎週火曜日、社内システム上に前週の運用実績を掲載
●月に2度、施策(コンテンツ)の立案・見直しを実施する

情報共有のルールが明確になっていれば、混乱は起こりません。
施策に現場サイドの意見が反映される環境を構築できれば、各部署の社員も主体的に「採用活動」を考えられます。

運用時に意識すべきこと

人事と各部署で目的やルールを共有したら、運用を始めましょう。
せっかく運用を始めても発信が滞ったり、学生にブロックされたりしたら、密なコミュニケーションは図れません。
社内で目標を共有したのと同様に、運営を担当する部署内でも「無理なくLINEを続けられる体制」を構築する必要があります。

1.アカウントの運用体制

無理のない体制づくりに不可欠なのが、「複数人での運用」です。
担当者を1人に限定してしまうと、その人が他のタスクに追われた場合、時間が割けず発信が止まってしまいます。
また、コンテンツを1人で考えていると、早い段階でネタがなくなりがちです。
人員が少ない場合、「最小限の人数で運用しよう」と考えるかもしれませんが、SNSはできる限り複数人で運用した方が、安定的な発信が見込めます。

2.コンテンツ内容を決める

複数人で運用を始めても、他業務を兼任している場合、発信が難しい日があるかもしれません。
発信の滞りを防ぐためには「曜日ごとにテーマを決める」のが有効です。
たとえば、インターンシップ未経験の学生にアプローチする場合は、以下のような内容が良いでしょう。

【投稿例:週3日投稿の場合】
●月曜日:オフィス紹介
●水曜日:社員(メンター役を中心に)紹介
●金曜日:日常紹介(お昼休みの様子など)
●※学生から問い合わせがあった場合は、別途対応する

投稿テーマをあらかじめ決めていれば、コンテンツに迷わなくなります。
また、スキマ時間に各曜日のテーマに沿った写真を撮影し、投稿文を後日考えるなど、工夫すると他業務への影響を最小限に留められます。

3.発信の頻度と時間を決める

学生の多くは、自分のスマートフォンでLINEを利用していると思われます。
企業が「個の結びつき」を重視していても、学生にとってLINEはあくまでプライベートの連絡手段です。
どんなに志望度が高い学生であっても、企業が昼夜問わずメッセージを送ってしまったら不快感を覚え、選考辞退される可能性があります。

早朝(始業前)や夜遅い時間(20:00以降)の連絡は控えるべきです。
連絡の頻度とコンテンツの内容については『【内定者フォロー】メンター制度のポイントと有効な連絡手段』にて紹介していますのでご一読ください。

4.担当者の名前を名乗る

学生にメッセージを送るときには必ず冒頭で名前を名乗ってください。
人事担当者は学生のLINEアカウントや名前を把握していますが、学生は送り手(企業側)の情報を知りません。
たとえ時間をかけてメッセージを書いても発信者の名前がなければ、学生の認識は「企業の人」のままです。

心理的な距離が縮まらなければ、学生からのリアクションも見込めません。
学生にとって社員の名前は、企業を身近に感じられる情報の1つです。
絶対にそうすべきというわけではありませんが、名乗ったほうが学生と関係を構築しやすくなります。

5.大きな主語を使わない

学生にメールを送るとき「みなさん」「学生さん」などの言い回しを使うかと思われます。
しかし、LINEの特徴は「学生と個別にコミュニケーションをとれる」ことです。

そのようなツールで、不特定多数に通用する言い回しが使われていると、学生は「一斉送信している」と感じるでしょう。
そう判断されてしまったら、学生との関係構築も危うくなってしまいます。
LINEにおいて、「みなさん」「学生さん」などを使うのは避けるべきです。

【インターンシップ参加者募集の例文】

採用活動の初期、企業側は人材を確保するために不特定多数の学生にアプローチしなければなりません。
このため「みなさん」「学生さん」を使わないと考えると、書き出しに悩んでしまうかと思われます。

結論から言うと、LINEで個人のトークにメッセージをに送る場合、主語は不要です。
主語をつけようと思えば「あなた宛に」などの言い回しもできますが、上述のとおり、学生は送信者の情報を知りません。
知らない人に「あなた」と言われたら、良い印象には写らないでしょう。
文脈がしっかりしていれば、主語がなくとも情報は伝わるものです。

主語を省くことで、企業は不特定多数の学生に訴求しつつ、学生1人ひとりにもアプローチできます。
だたし、問い合わせに対する返信など、相手の名前が明確になっている場合には、冒頭に『●●さん、こんにちは』と学生の名前を明記してください。

余談ですがMOCHICAでは、個人名の自動挿入が可能です。
MOCHICA上で投稿を作成すれば、学生には自分の名前が入ったLINEが届くため、より高い訴求効果が見込めます。

6.文章の差別化には「代弁」が有効

採用活動は、企業主導になりがちですが、一方的に情報を流すだけでは学生に選ばれません。
また、それではTwitterやInstagramと様変わりしないため、ブロックされてしまうでしょう。

本来、情報を得るだけならTwitter・Instagramをフォローするだけで十分にもかかわらず、LINEまでフォローしている学生の志望度は高いと言えます。
とは言え、働いた経験のない学生はビジネスパーソンとのコミュニケーションを控え、かなり緊張していると推察されます。
そんな学生と距離を縮めるために意識していただきたいのが「代弁と問いかけ」です。

たとえば、インターンシップの参加者を募集する場合は、「お越しください」と書くだけで意味は伝わりますが、これだけではTwitter・Instagramと変わらず、良い反応を得られない可能性があります。
そこで、上述の例文では「スーツを着ていると誰だって無意識のうちにかしこまってしまうもの」と学生の心境に言及。
その後、説明会の特徴へと話しを展開しています。

通常、選考の案内にこのような一文はありません。
就職活動のセミナーなどで、ビジネスメールの定型文を練習した学生は「堅い文章が届く」と考え、より緊張していると推察されます。
そんな中、このようなメッセージが届けば学生は「企業の人でもそうなんだ」と、ビジネスパーソンを少し身近に感じるでしょう。

アプローチしたい学生の不安点を整理し、文中に盛り込むとTwitterやInstagramと差別化でき、学生と関係を構築しやすくなります。
文章の作り方については、『【採用プロセス別】LINE例文。インターン募集、内定者フォローなど』にて紹介していますのでご一読ください。

評価

運用を始めたものの、評価がないがしろになり、成果が出る前に運用を止めてしまうケースもゼロではありません。
現状の施策がどの段階にあるかを見極めるためにも、運用を始めたら定期的に「評価」を行い、社内で共有しましょう。

LINE(MOCHICA)の管理画面からアクセス数を確認できます。
事前に決めたルールに沿って社内で評価を行ってください。

評価の際もっとも避けるべきなのが「数字に左右されてしまうこと」です。
同じ内容を投稿した場合でも、投稿の時期・時間によってアクセス数が異なるケースがあります。

たとえば、授業やアルバイトの合間にLINEを熟読する学生はいません。
学生がスマートフォンを見るのは、時間ができたときです。
日中あまりアクセス数がなかった投稿も、時間にゆとりのある夜ならばアクセスが集まる可能性があります。
つまり、アクセス数がない=ダメな投稿とは限りません。

数字だけを意識していると、施策の状況を見誤りがちです。
そのような状況に陥らないために、さまざまな可能性を考えながら評価し、次の施策を検討しましょう。

まとめ

インターネットやTwitter・InstagramなどのSNSが普及した今、学生は貴社の評判をスマートフォン1つで簡単に調べられます。
冒頭にも書きましたが、彼(彼女)らは、それをとても気にします。

インターネットやTwitter・Instagramの情報から「ブラック企業」という印象をもたれれば。彼(彼女)らの志望度は急降下。
これでは彼(彼女)らが持ち駒として貴社を考えていたとしても「第1志望に落ちたときの滑り止め」くらいに認識されるのが関の山です。

そのような事態を防ぐために人事担当者様にやっていただきたいのが「学生に高圧的な態度をとらないこと」。
そして、人事担当者様からこまめに連絡をとり「学生1人ひとりが悩みや不安を打ち明けやすい雰囲気、それになるべく早く答えられる体制」を作っておくこと。

採用業務は、人事担当者様だけが、がんばっても業務に積極的な学生を採れません。
それゆえ、人事担当者様と各部署の責任者が連携し「上記のような対応・体制づくりを会社全体でできるか」が採用成功のカギとなります。

弊社で提供しているMOCHICAにおいては、学生のLINEアカウントと選考状況を紐付け、学生1人ひとりの選考段階に応じたメッセージを個別に送れるようにしました。
このほか、運営部では、導入事例紹介イベント実機体験イベントを定期的に開催しておりますので、ご参加・お問い合わせいただければと思います。

「LINEの導入・運用」に関する資料を無料配布中

さまざまなコミュニケーションツールがある中で、LINEは学生の利用率が90%を超えており「主流」と言えます。
学生に入社していただくためには、「エントリー」~「入社」の間に生じる不安をその都度解消しなければなりません。
選考直前に不安を感じる人もいれば、内定承諾後に不安を感じる人もいるでしょう。

もちろん、電話やメールによるフォローされるかと思います。
しかしながら、学生が不安を感じた直後にフォローできなければ、不安が大きくなり選考や内定を辞退してしまう可能性が考えられます。
電話やメールだけでなく、学生の利用率が高いLINEも合わせて使うと、学生が自分のタイミングで不安を打ち明けやすくなります。
学生が不安を打ち明けやすい環境の構築は、採用活動の効率化にもつながるでしょう。

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LINEの導入を検討されている企業様や、学生とのコミュニケーションに課題を感じている企業様は是非お申し込みください。

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