【新卒】「ファンを作る」カギは動画にあり!TikTok・インスタ・YouTube・Twitterの使い分け


TwitterやInstagramが普及した今、”身バレ”を恐れ、自分の本音をつぶやく「本垢」と情報収集用の「就活垢」を分けている学生がほとんどです。
学生から「入社」の返事をいただくためには、企業側も戦略的な情報発信が必要になります。

23年卒をはじめとする20前半に注目をを集めているのが「TikTok」です。
SNSマーケティング事業を展開する株式会社Suneightが、23年卒に対し実施した調査によれば、「企業のTikTokの動画がきっかけで企業に興味を持ったことがあるか」を尋ねたところ80.2%が『ある』と回答。

興味をもった具体的な理由を聞いたところ、「企業イメージが掴めたため」58.5%、「企業の世界観が掴めたため」41.5%。
「簡潔に企業の魅力がわかったため」36.9%、「短い動画で最後まで視聴できたため」35.4%と上位にきました。

応募者を集めるには、第一に彼(彼女)らに貴社のことを知ってもらわねばなりません。
だからこそ、人事担当者様はSNSを駆使して情報発信に努められるでしょう。
2010年代前半はFacebookとTwitterが主流でしたが、今やひとくちにSNSと言っても「TikTok・Instagram・YouTube・Twitter」と”複数のプラットフォームが乱立する時代”です。

このため、SNSで自社の情報を発信すると言っても、「どのプラットフォームをどう使い分けたら学生に知ってもらえるのか」
また、その中から「志望度の高い学生を見つけるには、何をしたら良いのか」

人事担当者様の多くが、こうした課題にぶつかられると思います。

率直に言ってしまえば、志望度の高い学生を見つけるには、TikTokやInstagramから、まず学生に興味を持ってもらい「貴社のファンになってもらう」。
この方法がもっとも有効です。

学生が貴社のファンになれば、TikTokやInstagramは必ずチェックするでしょうし、LINEで送ったメッセージの開封率も必然的に高くなります

そこで本記事では、「TikTok・Instagram・YouTube・Twitterの使い分け」「SNSを活用したファンの作り方」をまとめていきます。

各プラットフォームと再生回数が多い動画の特徴

ひとくちに、動画制作・投稿サービスと言っても、そのプラットフォームは上述のとおり多岐にわたります 。
学生に興味をもっていただくためには、各プラットフォームの強みを生かして”再生される動画”をつくらなければなりません。
まずは各サービスの特徴をみていきましょう。はじめにTikTokから。

1.TikTok

TikTokは、K-POPや1990年代に流行したパラパラダンスなどに合わせ、社員が募集要項や会社の雰囲気を伝えるのに多く活用されています。
動画は10秒〜どんなに長くても1分程度。

(1)1本目の動画

@oneforall.recruit 共有からLINE開いて4番目の人は赤ちゃんに好かれます👶#キレてます #整骨院 #ワンフォアオール #採用募集 #むさし鍼灸整骨院 #むさし ♬ キレてます カラオケver – 遠坂めぐ(えんさかめぐ)

ビジネスシーンにおいて部下が上司にキレるのは、”ご法度”とされている中、同社は、「上司が赤ちゃんにいないいないばぁをした結果、ご機嫌だった赤ちゃんが泣いてしまった」と部下が怒っています。
おそらく、上司に「泣かせよう」という意図はなく、予想外の結果だったのでしょう。
上記のように、一般的に”ご法度”とされている行為をやってみせると「学生は、この会社では自分の意見を言って良いんだ」との印象を与えます。

その証拠に動画のコメント欄には、「赤ちゃんかわいい」といったものだけでなく、赤ちゃんを泣かしてしまった上司に同情するコメントも多く見受けられます。

(2)2本目の動画

続いては、大京警備保障株式会社(東京都)の動画。
同社の部長は「かわいい」「イケおじ」として、インターネットやテレビなど、さまざまな媒体で話題になったので、ご存知の人事担当者様もいらっしゃるかと思います。
同社広報の畠山氏は「はじめは手探りだった」と語っていますが「部長に○○食べさせてみた」や「踊ってみたシリーズ」がTikTok内で話題に。
Twitterでも多くの人に拡散され、今や(2022年5月13日時点)TikTokのフォロワーは200万に達しています。

具体的にはこちらの動画。

@dkykeibi_tokyo 会社の重役達が踊っててオワタ\(^ω^)/ #人生オワタ #大京警備保障 #fyp #dance #dancing #おじさん #おじキュン ♬ original sound – パーマ大佐@森のくまさんの人

一般的に考えれば社長・課長・部長という会社の経営を担う人たちが「人生オワタ〜♪オワタ〜♪」と歌に合わせて踊っているような会社には『入りたくない』と思うのが、人間の心理でしょう。
上記の動画を中には「就活生への皮肉」と捉える人がいてもおかしくありません。

しかし、学生たちは「勤務中にこんな動画を撮れるのはホワイト企業に違いない」と、これを支持。
その結果、同社はTikTokのフォロワー数のみならず、入社を希望する人も大幅に増えた、と広報の畠山氏は上記のインタビューで語っています。

このような投稿は冒頭にも書いたように一歩間違えば「身内でおちゃらけているだけ」と、誤解されかねません。
ですが、同社の投稿をいくつか見ていただければ分かりますが「部長に○○食べさせてみた」「踊ってみた」など、人の迷惑になる行為を一切していないので炎上せず、学生からホワイト企業と認知されているのでしょう。

(3)TikTokで話題になりやすい動画の特徴

①歌詞が耳に残る
1本目の「赤ちゃんの動画」も2本目の「重役たちが踊っている動画」も、たった10秒弱の動画なのに2〜3回聞いただけで歌詞が耳と頭に残りますよね。
この「クセになる感覚」が人気動画の秘訣です。
たった1本でも動画に興味をもってもらえると、人は無意識のうちに他の動画も気になる。
そうしてさまざまな動画を観るうちに、学生は貴社の”ファン”になる。

ファンになれば必然的に志望度も高くなるので、企業研究の精度も上がります。

②直属の上司が出演している
採用業務を担当するのは人事部なので、「人事だけで動画を撮ってみよう」と考えるかと思われます。
もちろん、それもわるい戦略ではありませんが、貴社への入社後、学生が接するのは、営業や企画など各部署の長や若手の先輩社員です。
このため、人事部だけでなく、貴社の重役や各部署の長など、複数の人が出演している動画のほうが再生されやすい傾向にあります。

2.Instagram

Instagramは、2014年に日本語版がリリースされた写真・動画共有アプリです。
アプリ内に写真を加工できるフィルター機能やハッシュタグ(#)が10代後半〜20代前半のあいだで話題となり「インスタ映え」ということばが生まれるほどブームになっています。

スマートフォンが普及した2010年代前半、インターネットで検索を「ググる」と表現するのが一般的になりましたが、今はInstagramのタグを使って検索する「タグる」や、タブから欲しい情報を探す「タブる」が学生のあいだでは一般的になっています。

そんなInstagramでご紹介したい1つめのアカウントはこちら。

(1)1本目の動画

あの「ヤクルト」でおなじみ「株式会社ヤクルト東海」のアカウントです。

「Instagramは写真や動画をシェアに向いているアプリ」との認識が強いかと思われますが、じつは最大2,200文字まで入力できます。
株式会社L100が、23年卒の学生に企業選びの決め手を尋ねたところ「働きやすさ」が40.3%でトップに。
同調査において「仕事のやりやすさ」や「福利厚生」について言及されてい事実を踏まえると、学生の求める働きやすさとは「会社にどんな人がいるか」または「会社がどんな雰囲気か」でしょう。

【運営部注】
※写真・動画は1投稿につき最大10枚まで選択可。
最大文字数2,200字にはハッシュタグ(#)も含む。

㈱ヤクルト東海はInstagramの写真連続表示をうまく活用。
6枚の写真と動画で、入社の決め手〜社員のプライベートまで深堀りして紹介しています。単に、ビジネスパーソンとしての1面だけでなく、プライベートな情報が書かれていると学生は、就職活動のヒントになる情報を得られるだけでなく、社員の人柄をイメージしやすくなります。
その結果、159個の「いいね」を集めたのでしょう。

また、情報発信をする上でも「社員図鑑」があれば、コンテンツを考える手間が減り、コンスタントな投稿が可能になります。

(2)2本目の動画

続いては、株式会社オートリサイクルナカシマ(大分県)のアカウトです。

前出のヤクルトは全国的に知名度のある会社です。しかし「株式会社オートリサイクルナカシマ」と聞いてピンとくる人事担当者様は少ないと思います。
にもかかわらず同社は、ヤクルト東海を大幅に超える「173」のいいねを獲得しています。

同社の投稿の特徴は、投稿の最初に運用担当者の名前が出ていること。
「たったそれだけのこと?」と思う人事担当者様もいらっしゃるかもしれませんが「自分にはどの業界・会社が向いているのだろう…」と不安を抱えながら就職活動をしている学生は少なくありません。

それゆえ、彼(彼女)らはInstagramやTwitterなど、各プラットフォームの中において”自分の味方”を探そうとします。だからこそ学生は「就活専用アカウント」をつくるのです。
人事担当者が自分の名前を明かすのは、学生にとって「社内に味方をつくること」に直結します。
「Instagramでよく見る▲▲さん」という味方がたった1人でもいれば、それは学生にとって「とりあえず▲▲さんに会いに行ってみよう」「話だけ聞いてみよう」といった説明会に行く理由になります

TwitterやInstagramのアカウントの運用担当者が、自分の名前を出すことは説明会の参加者を増やす効果も期待できます。
説明会で伝えるべき情報、学生を飽きさせない工夫については、以下にまとめていますのでご一読ください。

(3)Instagramで「いいね」がつきやすい投稿の特徴

人事担当者様が情報を届けるのは就活生です。
このため、社員の人柄や趣味など、プライベートな情報にくわえて「社員がどのような基準で貴社を選んだか」「貴社はどんな人を採用したいのか」など、企業選びや選考突破のヒントになる情報が書かれている投稿は、会社や事業規模の大きさに関わらず「いいね」が多く集まっています。

それから、注目して欲しいのがハッシュタグ(#)の使い方です。
たとえ、学生が「これは就活用アカウント」「こっちはプライベート用」と分けていたとしても、ときには就活用アカウントで食べたもの、見たいものを探す場面もあるでしょう。
2本目の株式会社オートリサイクルナカシマの投稿が良い例です。

同社は母集団形成を目的に投稿されているかと思われますが、ハッシュタグを見ると「ラーメン」や「札幌旅行」など、採用業務とは関係のない単語がいくつも入っています。

こうすると「ラーメン」をきっかけに同社を知る人もいれば、「札幌旅行」をきっかけに同社を知る人もいるでしょう
ハッシュタグは多ければ多いほど、学生に見つけられやすくなります。このため単に「#新卒採用」だけでなく「#新卒」「#新卒採用」「○○年卒と繋がりたい」など、複数のハッシュタグを作るのがおすすめです。

余談ですがInstagramのアプリ上では改行できません。文章を書くときに改行しても投稿するとすべて横並びで表示されてしまいます。
文章を改行し、スッキリと見せるためには専用アプリ「改行くん」の中で文章を書き、それをInstagram上にコピー&ペーストしなければなりません。
以下にダウンロード用のリンクがありますので、ご活用ください。

3.YouTube

もはや説明不要かとも思いますが、YouTubeは動画投稿・LIVE配信アプリです。
プライベートでさまざまなチャンネルの動画をご覧になられている人事担当者様もいらっしゃるでしょう。
また、オンライン形式で説明会を開催するときYouTubeを利用した経験のある人事担当者様も多いかと思います。

(1)1本目の動画

YouTubeで最初にご紹介したい動画がこちら。

カミソリや刃物製品開発をメインに展開する株式会社貝印(東京都)のチャンネルです。
「カミソリ」と聞いて、数多くのブランドをイメージする人はいても「貝印」を最初に答える人は少ないと思われます。
にもかかわらず、上述の動画は2022年5月17日時点で、再生回数が2万3千回を突破しています。

その大きな要因となっているのが「キャッチコピー」です。
内容をひとことで言ってしまえば、ただの「事業紹介と社員紹介動画」ですが、同社はその節々に「守るところは守り、変えていけるところは変えていきたい」。
「つくることは楽しい。やりたいと思えばつくることができる。自分次第で」など、キャッチコピーを入れています。

同社は1908年(明治44年)創業の老舗企業ですが紹介動画に上記のようなキャッチコピーがあると「学生は、この会社に入ればワクワクしながら働けるかもしれない」「自分の努力次第でさまざまな仕事・ポジションに調整んできるかもしれない」と感じるものです。

実際のところ、企業様は新しいものを生み出せる学生に給与を支払うので、「この会社に入ればおもしろい仕事ができる」との認識は学生の勘違いです。
そのあたりは、インターンシップや説明会で充分に説明する必要がありますが「キャッチコピーを入れる」という手法は、母集団形成において有効な方法と言えます。

(2)2本目の動画

2本目の動画は、三和建設株式会社(大阪府)の会社紹介動画です。

こちらも冒頭に「建設現場かっこいい」と力強いキャッチコピーを使っています。
しかし、同社の目を引くところは、それだけではありません。
動画内で社員のかたが語っておられますが、「普通の選考が一切ない」「多い学生で140時間くらい三和建設に関わってもらう」「その中で、同社で自分がどうなりたいかを考える機会をつくる」と話しています。

単に、会社と社員の紹介のみならず「動画の中で、選考や入社後の仕事について触れると、学生は「その会社で働くイメージ」をしやすくなります。
動画内で社員の方が「多い学生で140時間くらい三和建設に関わってもらう」と語っていますが、これは学生の立場でみれば『社内で実務を学びながら、140時間、自分のキャリアプランを考えられる』と受けとれます。
記事中で紹介した動画は、会社紹介のショートバージョンですが、上述のような”キャリアプランを熟考する保証”のような文言があれば、学生は、同社がどんな会社か気になり、彼(彼女)らはロングバージョンを観にいくでしょう。

(3)YouTubeで再生回数の多い動画の特徴

採用活動においてYouTubeは、会社紹介に活用されるケースがほとんどです。
再生回数が多い動画の特徴は、まず動画の時間が短いこと(長くても3分程度)。
まず学生に最後まで観てもらわなければ、貴社が「何をしている会社なのか」「どんな雰囲気の会社なのか」を分かってもらえません。

その点で「動画が短いこと」は製作時の必須条件と言えます

かつ、その短い時間の中に「つくることは楽しい。やりたいと思えばつくることができる。自分次第で」。
「多い学生で140時間くらい三和建設に関わってもらう」など、学生が「自分の努力次第でさまざまな業務やポジションに挑戦できる」「この会社なら、自分のキャリアプランをしっかり考えられる」と思えるような情報を入れる
動画を学生に最後までみてもらうには、これらが大切になります。

学生は”就活ルール”の期限内である10月1日までに内々定を得ようと、必死です。
3月1日の会社説明会〜10月1日の内定式までは7ヵ月ありますが、企業の内々定出しが早まっている昨今においては7ヵ月も時間をかけられない学生が多く見受けられます。
そうすると、学生は時間をかけて企業研究をしても、人事担当者様からみれば「ツッコミどころがいっぱい…本当に企業研究してきたのか」と言いたくなってしまうようなケースも少なくありません。
上述しましたが、企業様は自社で新しいものを生み出せる学生に、給与を支払います。

しかしながら、学生が就職活動に使える時間が”就活ルール”より減っている今、彼(彼女)らから「入社」の承諾を得るには、企業側様もインターンシップや説明会において『学生といっしょに彼(彼女)らのキャリアプランを考える仕組みづくり』が不可欠です。
事実、短い時間の中で「そのような仕組みがある」と伝えている動画は、多くの人に再生され、その回数は2万回を超えています。

4.Twitter

最後にご紹介するのは、学生に貴社を認知してもらうための、Twitterの運用方法です。
新卒採用におけるTwitterマーケティングで、よく話題に上がるのが「シャープ株式会社」です。たとえば、以下のツイート。

「きょうの晩ごはん教えて予定でいいから」とのツイートに対し、サッポロビールが『チキンカツと黒ラベルなんて理想ですね…(`•ω•´;)』と応えています。
インターネットでは「青色(公式マークの企業同士)が会話している」と、ちょっとした話題になりました。

シャープもサッポロビールも、日本では知らない人がいない超がつくほどの有名企業です。
そんな有名企業に対し「お固い会社」「ふざけたら起こられそう…」といったイメージを持っている学生は少なくありません。

シャープのアカウント担当者は、多くの人がいだいているそのイメージを利用。
あえて業務や自社製品と関係のないツイートをしています。
すると、学生をはじめ、ユーザーの多くは「シャープみたいな有名企業でも、こんなツイートが許されるのか…」と呆気にとられます。

その結果、ユーザーと同社との距離感が縮小。
何を基準に選考の合否を判断するかはまた別の話ですが、上記のようなツイートによって、シャープも、サッポロビールもユーザーにとって「応募しやすい会社」へと意識が変わっていきます

しかしながら、知名度の低い会社が上記のようなブランディング戦略を、おこなうのは率直に言っておすすめできません。
なぜなら、学生から「これは身内でふざけているだけ」と誤解される可能性がとても高いからです。
厳密に言えば1〜2個程度の「いいね」はつく可能性はありますが、採用ブランディングの面ではマイナスのほうがはるかに大きいでしょう。

上記の方法は、シャープとサッポロビールの知名度と、多くの人が作り上げた企業イメージがあるからこそなせる業。
たった数人のフォロワーやいいね獲得を狙って上記のようなツイートをするのは、繰り返しになりますが、決しておすすめできません。

(1)1つめのツイート

では「知名度の低い会社は学生を獲得できないのか」と言われれば、そんなことはありません。
1つめの例としてご紹介したいのが「福島建機㈱(福島県)」のツイートです。

ツイートは、”中の人”が「おはようございます」と挨拶をし、「花粉症つらいですが今日も1日がんばりましょう」とユーザーに呼びかける内容です。
そのあとに「#新卒採用」「#23年卒」「おは戦40325mk」など複数のハッシュダクを付けています。

ほかにも、同社は福島の天気や業務の様子を紹介。

つぶやきのほとんどが挨拶と業務の様子ですが、そこに「おは戦40325mk」など、あまり見聞きしないハッシュタグがあれば「なんだこれ?」とタップしたくなるもの。
上述のInstagramにおいても書きましたが「おは戦40325mk」から同社のツイートにたどり着く人もいるでしょう。
採用目的のツイートであっても、あえて採用業務と関係のないツイートを入れる手法はTwitterにおいても有効です。

その結果、同社は平均30〜60前後の「いいね」を獲得したのでしょう。

学生の多くは”身バレ”を恐れており、匿名で就職活動の情報収集をおこないます。
そのため、人事担当者様が「気になる人はリプ(返信)ください」と呼びかけても、来ないケースがほとんどです(基本的には「来ない」と思っていただいて構いません)。

ですが、学生は内定式が開かれる10月1日までに仕事を見つける必要があります。
彼(彼女)らは、身バレを恐れ、ユーザー全員に読まれてしまうリプ(返信)はしませんが、気になる企業には「いいね」をつけたり、アカウントをフォローしたりします。

このため、まずは学生からの「いいね」が認知の証と考えて良いでしょう。
余談ですが、「おは戦40325mk」については【Twitterでよく見るハッシュタグ「#おは戦」とは?|参加方法・使用方法・マナまとめ】をご一読ください。

(2)2つめのツイート

2つめは、「【採用/広報】デジタルソリューション株式会社(広島県)」のアカウントです。

同社もつぶやきのほとんどが広島の天気と日常的な会社の様子です。
それぞれの投稿にハッシュタグがついていますが、それ以外は本当に会社の日常です。

にもかかわらず、どの投稿にも平均30〜60前後の「いいね」がついています。
これは学生が、「この会社の様子を知りたい」と思っている気持ちの表れにほかなりません。
とくに、2つめのしりとりのツイートは社員のユーモアが垣間見えたことが30を超える「いいね」(元ツイートは50超の「いいね」)を集めたのでしょう。
2つめのツイートは1人の社員の思いつきから始まったものかと思われますが、ちょっとした「会社」という真面目に振る舞う必要がある場所において、ちょっと遊び心が垣間見えるツイートは「いいね」が付きやすい傾向にあります。

(3)Twitterで「いいね」が付きやすい投稿の特徴

まずは、毎日発信されていること。最初に紹介したシャープやサッポロビールは全国的に知名度が高いので、1日〜2日くらいつぶやかなくても志望者は減りません。
ですが、知名度の低い企業は毎日つぶやかないと学生から忘れられ、つぶやかない期間が長いほど学生にとって「就職先」の選択肢から消えてしまいます。
このため、まずは「毎日つぶやくこと」が貴社が、学生にとっての「就職先」になる第1歩と言えます。

先述のアンケートで紹介したとおりTikTokでもInstagramでも、YouTubeでもそうでしたが学生は「社内がどんな雰囲気なのか」「どの部署に、どんな先輩がいるのか」への関心がとても高いです。
こうした実情を踏まえると以下のような投稿が良いでしょう。

【Twitterの投稿例】
●まずは「天気」を伝えて挨拶
●業務の様子を見せる(Twitterで開示できる部分のみで可)
●昼休みに遊んでいる様子を投稿(人事部で誰がいちばん、ピカチュウ上手く描けるかやってみた など)
●帰りの挨拶
●ナビサイトなどでインタビューを公開したらTwitterに投稿(インタビューには選考突破のヒントになるような情報を盛り込む)

企業様側から選考突破のヒントになる情報があれば、学生は前向きに対策に取り組めるでしょう。
インタビュー記事の作り方については以下にまとめていますので参考にしてみてください。

ただし、「残業ゼロ」や「充実した福利厚生」といった学生が喜びそうな文言を使って、母集団形成をするのだけは絶対にやめてください。
会社の良いところだけPRして、学生が入社したとしても、彼(彼女)らは「ちょっと話が違う…」「これは人事部に騙された…」と感じれば、彼(彼女)らはそれをTwitterやInstagramに投稿。
そして、その情報は彼(彼女)らより下の世代の、大学4年生らに瞬時に広まります。

選考のとき、人事担当者様は「無理に背伸びしたり、着飾ったりしていない学生の素顔をみたい」と考えるかと思いますが、それは、学生も同じです。
社内の様子をTwitterに投稿するときには、あくまで普段の様子を見せたほうが、入社後の早期離職を防ぎます。

学生に誤解されないために有効な施策

良くもわるくも日本には、「後輩は先輩に敬意を払うのが当たり前」という文化があります。
もちろん、ビジネスシーンにおいて取引先のお客様に失礼な態度をとったら、商談がいい方向に進まず、貴社は社会的にも経営の面でも大きな損失をこうむるでしょう。
この「後輩は先輩に敬意を払う」文化は、貴社に利益をもたらすために欠かせない文化と言えます。

しかし、そのような文化が根づいた影響で「会社=真面目にしなければならない」「就職活動で他の学生と違う振る舞いをしたら落とされる」と思っている学生は少なくありません。
だからこそ、学生の多くがアカウントをもつTikTok・Instagram・YouTube・Twitterにおいては「部下が上司をイジる」という、これまでの常識を覆すような動画や写真・ツイートに「いいね」が集まっているのです。

ですが、「楽しそうだから」と”学生のノリ”のような気持ちで入社されては、貴社は大きな損害をこうむるだけでなく、それは新入社員の早期離職にもつながります。
そのような事態を防ぐために学生にはTikTok・Instagram・YouTubeTwitterで楽しいところを見せながら「会社はビジネスの場である」と伝えなければなりません。

そこで人事担当者様にやっていただきたいのが「普段とのギャップを見せる」との方法です。
具体的にはこちらの動画。フォロワー数が162万人を超える株式会社リンクロノヴァ(宮城県)のTikTok(フォロワー数は2022年5月27日時点)。

@lincronova プリンに革命を!#リンクロノヴァ #上司と部下 #宮城 #仙台 #プリン#プリン革命#1対1プリン#LincM #スイーツ男子 ♬ オリジナル楽曲 – ながの社長

普段は「部下が社長をイジる系」の動画が多いですが、ときにはこんな動画も。

@lincronova ながの社長と働きたい方、募集します!#リンクロノヴァ #上司と部下 #仙台 #宮城 #LincM ♬ オリジナル楽曲 – ながの社長

なんの仕掛けもない求人募集の告知動画です。
普段とは毛色の異なる動画を見せるとユーザーは「そっか、これ、企業のアカウントだったんだ」と再認識できます。
先述のとおり、TikTokは動画1本あたりの時間が短いほうが最後まで再生されやすいですが、求人募集となるとすべて伝えきれないケースもあるかと思われます。

その場合は、動画内で「詳細はInstagramをご覧ください」「弊社のホームページをご覧にください」など、ほかのプラットフォームへのリンクを貼って、ユーザーが直接アクセスできるようにしてあげると募集ベージへのアクセス数が増えやすくなります。

とは言え学生が求めている情報は、あくまで「仕事中の雰囲気」や「入社後、配属となる可能性がある部署にどんな先輩がいるか」です。
この事実を踏まえると普段は、社内の様子をイメージできる情報を発信し、求人募集は多くても月に2回程度が良いでしょう。

社内の様子をイメージできれば、学生は貴社に興味をもち、しぜんと「応募してみようかな」と思ってくれます。

まとめ

新卒採用ノウハウや採用ブランディングに関する本やインターネットの記事を見ると「貴社のファンを作りましょう」とかいているものが多く見受けられます。
しかし残念ながら、それらのほとんどには肝心な「ファンの作り方」が書いていないのです。
それゆえ、人事担当者様は手探りでTwitterに仕事風景を投稿したり、Instagramに説明会の告知をされているのが現状かと思われます。

「SNS運用」という大きなくくりで考えれば、そのような運用方法も間違いではありません。
ですが、学生にとって知名度の低い企業様がそれをやっても付くのは多くてもせいぜい10〜20程度の「いいね」です。
ファンを作るには、記事冒頭にも書きましたが、まず学生に貴社の存在を認知していただかなければなりません。

学生は「自分がどんな仕事をするか」より「貴社にどんな人がいるか」。
つまり、人間関係への関心が高いようです。だからこそ、社員の人柄や、上司と部下との関係性を想像できる投稿はどのプラットフォームにおいても、多くの「いいね」や再生数を獲得しているのでしょう。

その上で記事中に書いたような「毎日なにかしら投稿する」「投稿の際には社員の名前(可能ならば顔も)出す」といった施策の繰り返しが、貴社のファンづくりにつながります。
記事中で紹介したような動画や投稿文の制作には時間の確保が不可欠です。
厳密に言えば、質にこだわらなければ、短い動画やInstagramやTwitterの投稿文なら5分もあれば作れます。
しかし、そのような投稿を繰り返しても学生は貴社のファンにはなりません

MOCHICA運営部には、部内に「動画制作チーム」があり、企業様の採用課題や採用したい人材像を伺った上で、動画制作をはじめ、TikTokやInstagramなどを各プラットフォームの運用をサポートさせていただいております。
「コンテンツ制作にチカラを入れたいけど、そこに割ける時間的な余裕がない…」「学生を惹きつけるだけのクオリティを担保できるか不安…」といったお悩みを抱えている人事担当者様は、ぜひ1度MOCHICAサポートチームにご相談ください。

ご相談は、上記のチャットフォームからでも、お問合せフォームからでも構いません。
ご担当者様がやりやすいほうで、ご相談いただければと思います。