<例文あり>スカウトメールの成功ポイント4選、NGワード3選

最終更新日 2020年11月27日


近年、学生の就活において、企業とのやり取りにマイナビやリクナビなどの新卒ナビサイトのDM機能やSNSが使われることが主流となりました。これにより、今まで以上に学生と連絡をとることへのハードルは下がり、企業が学生に直接声をかける「スカウトメール」によるアプローチも一般的になりました。

一方で、これまでに比べ、学生に届く情報量も莫大に増えています。学生は、ひとたび新卒ナビサイトに登録すると、毎日のようにDMやメッセージが届くようになります。さらに優秀な学生ほど、多くの企業からDMやスカウトメールを大量に受け取っているのが現実です。

だからこそ、スカウトメールによるアプローチは目的や作法、送る際の文面などに注意しなければ、かえって学生に悪い印象を与えかねません。

本記事では、

  • スカウトメールを成功させる方法
  • 件名やメール文面を作成する際のポイント
  • 実際に使える例文
  • などをご紹介していきますので、「スグにスカウトメールを送りたい!」「優秀な学生に確実に選考に来てもらいたい!」という新卒採用担当者の方は必見です。

    スカウトメールはとにかく「件名」が大事!

    スカウトメールには、企業が狙った学生にピンポイントにアプローチできるというメリットがあります。
    一方で、学生がたくさんのDMやメッセージの中からまず「スカウトメールを開き」、さらには「読んでもらうこと」ができなければその先はありません。

    つまり、スカウトメールを成功させるためには、メールの「件名」に力を入れることが最重要課題なのです!

    では、どのような件名にするとよいかというと、それは「あなただけに送っています」という特別感をいかに伝えられるかがカギとなります。

    読まれる件名にするための4つのポイント

    それでは、件名で特別感を伝えるポイントを説明していきます。

    1.件名に名前を入れる

    たくさん届くDMやメールの件名の中に自分の名前が入っていると、人はついつい目を留めてしまうものです。
    スカウトメールを送る相手はまったく接点のない学生。そのため、メルマガのような不特定多数に送られていると思われる件名のメールは、スカウトメールに限らずスルーされやすいのが現実です。
    まずは件名に名前を入れることで、特別感を伝えましょう。

    例:【○○様にご案内】株式会社○○の会社説明会へぜひご参加ください!

    2.記号を使う

    ほとんどの学生にとって、就活は初めて社会と繋がるタイミングです。そのため、就活自体に緊張している方も多く、社会人同士のような堅苦しいメールに慣れていない場合もあります。

    そのため、メールの件名には「★、♪、!・・・」などの記号を入れると、堅苦しさが解消され、メールを開きやすくなります。さらに、記号を使うことで伝えたいことが強調されるので、目にも留まりやすくなります。

    例:★本メール受信者限定★特別早期選考のご案内です!

    3.具体的な数値や期日を入れる

    スカウトメールだけでなく、メールの件数に具体的な数値が入っていると、目に留まりやすくなります。また、締切日などが書かれている場合は、「急いで応募しなきゃ!」と行動を促すことも期待できます。

    例:≪11月20日 応募締め切り!≫株式会社○○ 一次選考会予約のご案内

    4.学生の希望職種を記載する

    スカウトメールを送る学生のナビサイトなどに登録されている希望職種と、企業の募集職種がマッチしている場合は、件名にその旨を記載するのも効果的です。
    件名に自分の希望職種名が書かれていれば、就活中の学生としても「ラッキー!」というお得感を感じてメールを開くことが期待できます。

    例:【○○職ポジションの募集】未経験でも大丈夫◎研修体制が整っています!

    メールの文章は相手に寄り添った内容に

    特別感のある件名を設定し、いざメールを開いてもらったら、次はきちんと読んでもらえる文面が書かれている必要があります。読みにくい文章だったり、要点がわかりにくかったりすると、メールは閉じられてしまいますので注意です。

    文章を書く際のポイントと、実際に使える例文をご紹介していきます。

    学生の希望に沿った情報を提供する

    ナビサイトに登録されている学生の希望職種や希望条件を確認し、その学生に合わせた文面にすることで、より特別感を伝えることができます。
    例として、リモートでの勤務を希望している学生にスカウトメールを送る際の例文をご紹介します。

    【件名】
    ★リモート体制整っています★〇〇様のスキルが活かせるWEBデザイナーとして一緒に働きませんか?

    【本文】
    A様

    はじめまして。株式会社スカウト 新卒採用担当の山田と申します。

    弊社は、東証1部上場の、△△という転職サービスや、□□ナビサイトを運営する人材企業です。

    A様のご経歴を拝見したところ、大学でWEBデザインやコーディングなどを学ばれ、ご自身でも実際にWEBページの作成をされていることに大変感銘を受け、弊社のWEBデザイナーとしてご活躍いただけるのではないかと感じご連絡いたしました。

    また、リモートでの業務を希望されているということですが、弊社では創業当初からリモートワークの環境を整えております。オフィスもありますので、必要な時に出社し、普段はリモート勤務をするなど、フレキシブルにお仕事をしていだけるかと思います。

    まずは一度、お互いの理解を深めるためにも、弊社の説明会にご参加いただけますと幸いです!
    下記のページから申し込みが可能ですので、ぜひお気軽にお越しください。

    ▼プレエントリーはこちら
    http://~

    ▼説明会参加はこちら
    http://~

    ■株式会社スカウトについて(http://~)
    (説明)

    また、就職活動での不安や疑問点などの質問もいつでもお受けしております。
    何かありましたら、本メールにご返信ください。

    A様のご参加を心よりお待ちしております!

    株式会社スカウト 
    山田 太郎
    TEL:080-XXXX-XXXX
    MAIL:scout@XXXXX.com

    いかがでしょうか?

    コツは、これまでの経歴などにも触れたうえで情報を提示するようにすることです。また、「きちんとあなたの経歴を見ていますよ」「好意を持っていますよ」という気持ちを伝えることで、相手も誠意を持って対応しようとする確率が高くなります。

    心理学ではこれを「好意の返報性」といい、普段の人間関係においても活用できるテクニックです。この効果は、採用面接をする場面などでもとても有効なので、新卒採用活動におけるコミュニケーションの中で積極的に活用するとよいでしょう。

    入社後のイメージを具体的に伝える

    学生は自分が社会で通用するのかという不安でいっぱいです。その不安を払拭するためにも、スカウトメールの文章に、入社後に受けられる研修制度や、キャリアアップについての説明を記載することで、その会社に入ったときの具体的なイメージがつきやすくなり、説明会や選考への参加意欲が高まることが期待できます。
    入社後のイメージを記載した例文をご紹介します。

    【件名】
    入社後すぐの昇給も可!〇〇様の経験を活かしてトップセールスを目指しませんか?

    【本文】
    B様

    はじめまして。株式会社スカウト 新卒採用担当の山田と申します。

    B様に販売のアルバイトのご経験があることを拝見し、ぜひ弊社で営業職としてトップセールスを目指していただきたいと思いご連絡いたしました。

    弊社の営業職では、□□ナビサイトへの求人を出していただける企業様を開拓していただきます。
    営業販売でお客様へ商品をおススメするご経験があれば、弊社の営業職でもその知見を活かし、入社後すぐにご活躍いただけます。
    また、弊社は入社直後からインセンティブ制度や昇給も行っております。キャリアパス制度が充実している弊社で一緒に働きませんか?

    ■入社後の流れ
    入社後は2か月間の研修期間となります。研修では、先輩社員と一緒に客先へ同行していただき、基本的な営業知識を学んでいただきます。先輩社員は専属ではなく、お客様ごとに担当が違うため、いろんな先輩の営業スタイルを学ぶことができます。また、その間にB様ご自身で新規のお客様を開拓し、営業へ行くことも可能です。

    研修終了後は独り立ちとなりますが、インセンティブや成績優秀者への表彰式、2か月ごとの昇給制度などで常にキャリアアップのチャンスがあります!

    より詳しくお話させていただくためにも、ぜひ一度、カジュアルに面談させていただければと思っております。本メールにご返信頂ければ、日程調整のご案内をお送りいたします。

    また、説明会の開催も予定しております。
    ぜひご検討いただけますと幸いです!

    【説明会参加はこちら】
    http://~

    【株式会社スカウトについて】(http://~)
    (説明)

    ご不明点や就職活動におけるご不安などがありましたら、本メール(山田)宛にいつでおご連絡ください。

    B様のご参加を心よりお待ちしております!

    株式会社スカウト
    山田 太郎
    TEL:080-XXXX-XXXX
    MAIL:scout@XXXXX.com

     

    「キャリアアップ」という言葉は新卒採用の場でもよく目にしますが、キャリアアップは人によって目指す方向性や考え方が違うため、実は学生側としてはいまいちピンときません。

    そのため、この例文のように、あえて「高い給料がもらえる」というストレートなイメージを持ってもらえるキャリアパスを提示することで、入社後のイメージがつきやすくなります。

    ただし、具体的な金額などを書いた場合、その金額を高いととるか低いととるかは人それぞれなので、詳細を書きすぎないように気を付けましょう。

    スカウトメールのNGワード

    スカウトメールで使ってはいけないNGワード、それはズバリ、“特別感のない言葉”です。

    これまでスカウトメールで特別感を出すためのポイントをお伝えしてきましたが、その反対であるNGワードを使ってしまうと、
    「みんなに送ってるんだろうな」「うそくさい」「誰でもいいんだろうな」
    などという印象を与えてしまい、せっかく送ったスカウトメールをスルーされてしまう可能性が・・・。

    NGワード(1)「急募」

    このワードは「早く空いた穴を埋めたい」と、企業が焦っているイメージを与えてしまいます。さらに、「急いで募集しないといけないくらい、急に人が辞める会社なのかも」という印象にもなりやすいため、なるべく使わないほうがよいでしょう。

    NGワード(2)「あなた」の~、「あなた」は~

    「あなた」という言葉がNGワードということを意外に感じる方もいるかもしれません。実は、「あなた」は誰にでも適用できてしまう言葉のために、「一斉送信されている」という印象を受けやすい言葉なのです。手間はかかりますが、件名や宛名だけでなく、文章中にも学生の名前を記載するようにしましょう。

    NGワード(3)ビッグワード

    ビッグワードとは、どの会社にも当てはまるような言葉をさします。例えば、「風通しの良い」、「ワークライフバランスを実現」などです。また、先述した「キャリアパス制度」もその一つに当たります。

    ただし、これらは必ずしも使ってはいけないというわけではありません。これらのワードを使う際は、より具体的な説明を併せて記載するとよいでしょう。

    ポイント
    ・“風通しが良い → “なぜ”風通しがいいのか
    (例:メンター制度を採用しているため風通しが良い)

    ・ワークライフバランスを実現 → “どのように”ワークライフバランスを実現したのか
    (例:有給休暇の取得推奨や、男女問わず積極的な育休取得を推奨することで、ワークライフバランスを実現)

    ・キャリアパス制度 → “どのような”キャリアパスなのか
    (例:ライフステージや本人の希望年収に合わせたフレキシブルなキャリアパス制度)

    まとめ

    いかがでしたでしょうか?
    本記事でお伝えしたことをまとめると、下記になります。

  • スカウトメールは件名が命
  • 文章は学生のニーズに合わせる
  • 好意の返報性を狙う
  • OKワードは、“特別感を伝える言葉”
  • NGワードは、“「特別感」のない言葉”
  • スカウトメールは、コツさえつかめばとても効果的なアプローチ方法となります。一方で、スカウトメールを送るためには、学生一人一人の情報を調べ、メールを作成しなければならず、ただでさえ多忙な新卒採用担当の方にとっては、とてつもなく手間と労力のいる作業となることは間違いありません。

    実は、近年の採用では、ナビサイト経由のDMやスカウトメールだけでなく、LINEを使ったコミュニケーションが一般的となっていることをご存じでしょうか?

    2020年3月に、株式会社ネオキャリアが行った調査「就職活動時のコミュニケーションツールに関する調査2020年版」によると、新卒採用での連絡を電子メールで行っている企業が53.5%なのに対し、なんと学生の40.1%、全体の約4割がLINEを使って就職活動がしたいと答えています。

    すでに16.9%の企業では、新卒採用でのコミュニケーションにLINEを使っているとのデータもあり、これからLINEは新卒採用においてメインのコミュニケーションツールとなっていくでしょう。

    『MOCHICA』はLINE連携可能な採用コミュニケーションツールです。採用管理機能も搭載しており、求人サイトの応募者一括管理や、選考進捗管理・分析を一手に行うことができます。応募者とのメッセージのやり取りでは、LINE公式アカウントの機能を搭載しているため、導入企業は応募者との連絡をLINEで行うことが可能です。

    今後の新卒採用は、少子化によって、母集団を集める採用から、学生の離脱をいかに防ぐかが重要となっていきます。「MOCHICA」では、応募者の希望に合わせて、メッセージのやり取りの方法を、LINEまたは電子メールから選ぶことも可能です。学生一人ひとりに合ったコミュニケーションを取り入れることで、選考参加率内定辞退率の改善採用の業務効率化も期待することができます。

    この機会に、ぜひ採用活動へのLINEの導入をご検討されてみてはいかがでしょうか。
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    さまざまなコミュニケーションツールがある中で、LINEは学生の利用率が90%を超えており「主流」と言えます。
    学生に入社していただくためには、「エントリー」~「入社」の間に生じる不安をその都度解消しなければなりません。
    選考直前に不安を感じる人もいれば、内定承諾後に不安を感じる人もいるでしょう。

    もちろん、電話やメールによるフォローされるかと思います。
    しかしながら、学生が不安を感じた直後にフォローできなければ、不安が大きくなり選考や内定を辞退してしまう可能性が考えられます。
    電話やメールだけでなく、学生の利用率が高いLINEも合わせて使うと、学生が自分のタイミングで不安を打ち明けやすくなります。
    学生が不安を打ち明けやすい環境の構築は、採用活動の効率化にもつながるでしょう。

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