【採用プロセス別】LINE例文。インターン募集、内定者フォローなど


就職情報会社「マイナビ」の調査によると、2019年6月1日の内定率は過去最高の71.1%を記録。
内定者のうち、約6割が複数内定を獲得するなど、就活市場は学生優位の傾向にあります。

その中で、無事に入社していただくためには、学生とのコミュニケーションが不可欠です。
限られた期間内で就職を決めるため、学生の多くが複数の選考を同時期に受けています。
それゆえ、内々定通知後「どこの企業に入社するのが、自分にとって正解なのか…」と悩むケースは少なくありません。

学生にとって、新卒の就職先はビジネスパーソンとしてスタートの場です。
だからこそ、心に感じたほんの少しの違和感にも敏感になってしまうと推察されます。
言い換えれば、採用担当者が早い段階から学生とこまめにコミュニケーションを図り、相談しやすい関係が構築されていれば、学生は迷わず入社するでしょう。
そのような事情を背景に、近年は若い世代の利用率が高いLINEを用いた採用支援サービスが数多くリリースされています。
しかしながら、LINEはそのような効果が期待できる反面、「認知されるまでに時間がかかる」欠点があるのも事実です。
そのため、アカウントの開設をちゅうちょしたり、運用を始めたものの発信するコンテンが思い浮かばず、更新が止まってしまったりする企業様もあるかと思われます。

本記事では、そのような企業様に対し「LINEで情報発信を行うときの例文」を採用活動のフェーズごとにご紹介します。
返信されやすいメッセージの作り方についてもまとめていきますので、アカウント運用の参考にしてみてください。

発信までの流れ

一時的、かつ一方的な情報発信のみでは、学生とのコミュニケーションは成立しません。
たとえば、ひとくちに「人材募集」と言っても、インターンシップの参加者を集めるのと、内定者向け研修会の参加者を集めるのでは、伝えるべき情報が異なります。
学生と良い関係を構築するには、第一に「発信の目的を明確にし、個々の状況に合った情報を提供」しなければなりません。

1.発信の目的を明確にする

LINEを運用する目的は、大きく「学生と近い距離感でコミュニケーションをとるため」かと思われます。
しかし、就職活動のスピードや志望度が1人ひとり異なるにもかかわらず、TwitterやInstagramのように、友だち(登録者)全員に一律でメッセージを送ってしまったら信頼関係の構築は期待できません。
まずは「どんな状況の学生に届けるか」を明確にしましょう。

そこでやっていただきたいのが「採用プロセスの細分化」です。
ひとくちに「採用活動」と言っても、それには大きく以下のようなプロセスがあります。

【採用活動のプロセス】
1.インターンシップの参加者募集
2.インターンシップ実施
3.説明会開催
4.選考
5.内々定通知

上述のとおり、インターンシップの参加者を集めるのと、内定者向け研修会の参加者を集めるのでは、伝えるべき情報が異なります。
採用活動のプロセスを細分化し、「どのフェーズの学生に届けるか」を明確にすると、コンテンツの方向性が決まります。

2.不安点を推察する

学生に無事に入社していただくためには、学生が感じる不安を解消する必要があります。
たとえば、インターンシップに参加する学生が感じる「不安」と、内定者がいだく「不安」は同じありません。
学生個々の状況に合った情報を提供するためには「不安点の推察」が不可欠です。
先ほどのプロセスの場合、学生は以下のタイミングで不安を感じると推察されます(※学生の不安点を太字で示しています)。

【就活プロセスと学生感じる不安の内容】
1.インターンシップに応募
    ●緊張する、どんな雰囲気が気になる/選考に受からない
2.インターンシップ参加
    ●この企業で自分のやりたい仕事につけるか否か
3.インターンシップ終了直後~選考直前まで
    ●インターンシップ終了直後(この企業で自分のやりたい仕事につけるか否か)
    ●選考直前(受かるか否か不安)
    ●説明会直前(会の流れをイメージできない)
4.選考終了後
    ●結果が気になる
5.内々定通知後~入社まで
    ●どこに入社するのが、自分にとって正解なのか

ことばや文字で「不安」と示すのは簡単ですが、その原因は就職活動の状況によって異なるものです。
アプローチする学生を定め、「その学生はどのような不安を抱えているのか」を推察すると、LINEで発信すべき情報が明確になります。

採用プロセスごとの例文

以下、採用活動のプロセスごとにLINEの例文をまとめていきますので、アカウントを運用する際の参考にしてみてください。

1.インターンシップの参加者募集

就職活動が早期化している昨今、企業にとってインターンシップは学生との接触の場です。
採用担当者は「できるだけ多くの参加者を集めたい」と考えると思います。
だからといって、単に概要を送るのは避けるべきです。

学生の多くは、就職活動の開始と同時にTwitterやInstagramのアカウントを作成し、情報収集を開始。
興味があるならば、すでにそれらのアカウントをフォローし、インターンシップの概要を理解していると考えられます。
そんな学生にイベントの概要を送っても良い反応は見込めません。

就職活動を始めたばかりの学生は、ビジネスパーソンとのコミュニケーションに慣れておらず、緊張していると思われます。
このため、イベント概要を伝えるだけでなく、それを緩和するような文章があると親切です。

学生が緊張したままでは、良い関係の構築は見込めません。
そこで例文では「本当っっっに」「ざっくばらん」などの言い回しや絵文字を使用。
普段の会話に近い言い回しを取り入れると、学生は「想像と違う」と感じ、警戒心が薄れるでしょう。

また、インターンシップの解禁後、数ヶ月すると「選考に受からない…」と悩む学生が増えてきます。
そのような学生にアプローチする場合は『求める人物像などを説明会でお伝えします』と書き換えると、書き換えるのが有効です。

就職活動を進めているにも関わらず、結果が出ていない学生は焦りや不安を感じています。
そんな中、企業側から『求める人物像について明かす』とのメッセージがあれば、「選考突破のヒントになる情報があるかも」と考えるものです。
企業側からみれば、選考基準は明かせないと思いますが、「求める人物像」ならば、詳しく話せるはずです。

2.インターンシップ中

自ら望んで応募してきたとはいえ、ビジネス経験のない学生にとって、企業で働くのは緊張するものです。
もちろん、学生の配属先の社員もコミュニケーションを取るとは思いますが、メンターと距離が近くなるがゆえに、相談しにくいことができてしまう可能性もゼロではありません。
そのようなケースも考慮して、人事部からもコミュニケーションがあると良いでしょう。

学生の多くは職業選択の一環でインターシップに応募しており、この時点で「自分にとっての適職」を明確にイメージできていない人が多いと考えられます。
そんな中「肌に合わない」と感じれば応募を見送ってしまうでしょう。
企業からすれば違和感を覚えた時点ですぐに相談してほしいところですが、学生の多くは「失礼があってはならない」と考えています。
それゆえ、どの程度相談して良いのか…と悩む学生は少なくありません。
そこで、人事がコミュニケーションを取り学生さんの推察。もしも、学生から「▲▲に挑戦したい」「●●制度について伺いたい」などの申し出があれば、配属先と相談できます。
希望を叶えられるか否かは受け入れ時の状況によると思いますが、実現するために動いた事実は、学生にとって辞退を考える要因にはなりません。

3.インターンシップ終了~選考直前まで

現行の就活スケジュールでは、インターシップ後企業から学生に連絡を取る必要はありません。
しかしながら、限られた期間内で学生の多くは志望企業を絞り込むため、複数のインターシップに応募していると考えられます。
つまり、長期間コミュニケーションを取らずにいると、学生が他の企業に目移りし、志望度が下がってしまう可能性も否定できません。
無事に入社していただくために、インターンシップ終了も定期的に連絡を取りましょう。

(1)インターシップ終了直後

その最初の分岐点となるのが、インターシップ終了直後」です。
インターシップ終了後、時間が経ってから連絡を取ると学生がすでにインターシップの内容を忘れているケースがあります。

連絡をとっても、学生が内容を忘れてしまっていたのでは、あいさつ程度のコミュニケーションしか期待できません。
学生がインターシップを終えたら、できるだけ早急にLINEを送るべきです。
何を書いて良いか分からない場合は、インターンシップの感想を聞いてみてください。

学生から「可能ならば◯◯業務をもう少し体験したかった」など、具体的な感想が聞ければ、次回の参考にできます。
1対1のコミュニケーションが可能なLINEで定期的に近況を聞いたり、イベント情報を共有したりすれば、学生は「自分だけに情報を教えてくれた」と感じるものです。
まずは感想の聞き取りをきっかけに、少しずつ関係を構築していきましょう。

余談ですが、選考を控えた学生にとって企業とのコミュニケーションは、非常に気を使う行為の1つです。
フォローの初期段階で、『何時に返信していただいても構いません』と言及しておけば、コミュニケーションのハードルが下がり、学生からの返信が見込めます。

(2)説明会直前

インターシップ直後に続き、フォローすべきなのが「説明会の直前」です。
学生に説明会の案内を送付するときには、郵便やメールを使うケースが多いかと思われます。
もちろん、郵便やメールも有効な手段ではありますが、学生は複数の選考を同時に受けるため、単に案内を送っても熟読されない可能性も否定できません。

学生にとって、LINEは日常のコミュニケーションツールです。
上述のとおり、情報収集が目的であればTwitterやInstagramで十分であるにも関わらず、LINEで友だち登録をしている学生の関心は相当高いと考えられます。
つまり、郵便やメールと併せてLINEを使った方が、案内を読まれやすくなります。
実際、MOCHICA運営部が導入企業様に対し、インタビューを実施したところ「説明会の参加率が9割程度になった」などの成果が聞かれました。

採用担当者からみれば、参加者を是が非でも確保したいところだと思います。
しかし、だからといって一方的に参加を呼びかけるだけの内容では、押し付けがましい印象になりがちです。
上述のとおり、LINEに登録している学生の志望度は高いと考えられます。
このため、呼びかけよりは内容を詳しく説明する方が親切です。

単に「説明会を開催します」では、学生は内容をイメージできません。
そこで、「人事部の社員3名と各部署の長」と登壇者を明示し、説明会の流れを紹介。
LINEには、大まかでも構いませんので書面やメールに書いていない情報を盛り込むと、学生が内容をイメージしやすくなります。

(3)選考直前

大学などは、学内の基準を満たした学生に「卒業資格」を付与。
しかし、就職先が決まるか否かは、卒業とは別の話です。具体的には、学生が未内定のまま卒業を迎えてしまうケースも想定されます。
だからこそ、「受からなかったらどうしよう…」と不安を感じる学生は少なくありません。
上述のとおり、学生がいだいた違和感は、選考辞退の要因となります。
それを防ぐために、選考直前にもメッセージを送ってみてください。

冒頭にも書きましたが、選考を控えた学生は「評価基準」への関心が高いと推察されます。
ですが、企業側からすれば選考前に評価基準を明かすわけにはいきません。

そこで、例文では『弊社で「働きたい」と考えるようになったきっかけをぶつけてください』と展開。
間接的に志望動機の大切さを伝えています。
具体的に明言されていないとは言え、企業から届いたLINEに合格を得るためのヒントと思える情報があれば、学生は前向きに対策できるでしょう。

4.選考終了後

選考終了後は、なるべく早く学生にお礼を伝えるべきです。
もちろん選考終了後、採用担当者もお礼を伝えていると思われますが、学生は初対面の人と話し相当緊張していると考えられます。
このため、選考前(インターシップの頃)から面識のあるLINEの運用担当者からもひと声あった方が親切です。

選考を終えたばかりの学生は、内定への期待から「選考結果の通知時期」を気にかける傾向が見受けられます。
このため、お礼と合わせてその点にも言及すると、学生は安心できるでしょう。
早い段階で「知らない番号から連絡がいく」「期限を過ぎたら問い合わせて欲しい」と伝えておけば、コミュニケーションのミスが起こらなくなり、業務の負担を軽減できます。

5.内定承諾~入社直前まで

内定承諾~入社までおよそ6ヵ月。インターシップ終了後のときと同様に、期間があくと、学生が他の企業に目移りし、内定辞退を検討する可能性が考えられます。
無事に入社していただくためには、承諾後のコミュニケーションも不可欠です。

内定を承諾したものの、それまで社内の雰囲気や社員の人柄が分からなければ不安をいだいてしまいます。
インターンシップの募集~選考直後までは告知や報告がメインでしたが、内定承諾後は、お昼休みや仕事中の様子など、社内の情報を共有するイメージでLINEを書いてみてください。

ただし、「内定承諾ありがとうございます」など、学生が入社する前提の文章を作るのは避けるべきです。
本来は承諾したならば入社すべきですが、学生が進路に迷っていた場合、それらの一文はプレッシャーになってしまいます。
学生が不安を打ち明けやすいよう、断定的な言い回しは避けましょう。
内定者フォローの施策については『企業の取り組み事例から考える「辞退」を防ぐために有効な施策とは』にて詳しく紹介していますのでご一読ください。

まとめ

人手不足の昨今、限られた期間内で人材を確保するには、まず学生に興味をもっていただかなければなりません。
だからこそ、TwitterやInstagram、LINEではでは、イベントの案内を積極的に投稿されるかと思われます。
しかし、3つのツールで同じ情報を流していたのでは、学生からのリアクションは見込めません。
なにより、イベント自体そうあるものではないので、更新が止まりがちです。

LINEの特徴は、学生と個別にミュニケーションを取れることです。
「就活生」と言っても、就職活動の方向性や内定を得るタイミングは1人ひとり異なります。
そのため、「どのフェーズの学生に送るのか」「その学生は何に悩んでいるのか」を整理すると、メッセージに書くべき事柄が明確になります。

厳密に言えば、それらを熟考しても返信がないケースもあると思いますが、不安の解消に役立つような情報を提供しつづけていれば、学生は次第にLINEを熟読。
それを繰り返していけば、学生は企業に親近感を覚え、前向きに入社を検討するでしょう。

MOCHICAでは、専任のスタッフが付き、アカウントの導入やメッセージの作成をサポートさせていただきます。
「採用にLINEを使ってみたい」という方は是非お問い合わせください。