B2Cで広く学生に知られているからといって、採用に不自由しないというわけではありません。
中には特定のイメージを学生が持ってしまっているが故、想定通りのターゲットが集客しづらい、
もしくは想定程の母集団形成ができないというケースもあります。
株式会社はせがわ様は冠婚葬祭で広く認知されている企業様ですが、LINEを活用してメッセージを送り続けることによって、
学生への理解度を深め、承諾率を大きく改善されています。
実際にどのようなオペレーションを行ったのかインタビューにお邪魔してきました。
業種: 専門店(その他小売)冠婚葬祭
ご担当者様名:阿部もなみ様
—本日はお時間をいただきまして、誠にありがとうございます。最初にMOCHICAをご導入いただいた頃の課題や背景を教えてください。
導入当初の課題としては、学生データの管理面にありました。当時は学生集客においては、リクナビやマイナビ等のナビサイトへの掲載と、外部の説明会に出展していました。イベントもナビ媒体が運営しているものから、学内の説明会まで実施していました。
ただ、データ管理においてはナビサイトの管理画面がメインになっていて、合同説明会で接点を持った学生も、その場でナビサイトにエントリーをしていただくか、紙媒体で回収したデータをエクセルに手入力などで移すという、まさに人力管理でした。
—そうだったんですね。それではエクセルで細かい学生の情報も全て管理していたんですね。
いえ、本当はそうしたいところですが、学生の詳細データもエクセルに落とすとなると、かなりの業務工数になってしまうので、エクセルに関しては簡潔に名前や学校、選考進捗状況だけで、個人データに関しては受領した履歴書のみで管理していました。
そこにも非常に課題を感じていて、データを整理して管理したい、ということと、受領したデータをスムーズにシステムに移行することが当時の課題でした。
そんな中、MOCHICAをご紹介いただき、導入を決めました。
—実際にご導入いただいて、いかがでしたか?
これまでデータ管理や学生への一時連絡に要していた工数が大幅に削減された、ということと、学生との密なコミュニケーションが大幅に増えました。
今まではナビサイトの管理(エントリー者への一括メッセージ、選考枠のメンテナンス)において、専属で非正規雇用の社員にお願いをしていたのですが、その工数がMOCHICAに移行することによって削減されたため、今は私と先輩のみで対応できるようになっています。選考においては、ほぼ私が運用しているため、実質1名運用です。
また、本来の目的はデータ管理にありましたが、やはりLINEと連携をしてメッセージを送れるようになったため、学生の開封率や返信率が大幅に向上し、学生とのコミュニケーションのやり取りも大幅に増えました。
そのため、学生と向き合う時間が増えて、採用担当として私が思う理想的な業務の在り方に変えることができました。
—LINEを導入することによって、学生からのレスポンスが高く、早くなるというのは多くの企業様からフィードバックいただける内容です。実際に、現状の業務配分としては学生とのコミュニケーションは、どれくらいの割合を占めていらっしゃいますか?
当然時期によって波がありますが、多いときは一日の業務時間のうち、3~4割くらいは学生と連絡を取り合っています。弊社はMOCHICAでリッチメッセージ(LINEで画像つきのメッセージを送る機能)を使ってインターンや説明会などの情報発信をしていますが、それに対して不明点などの質問に関する返信もいただくことができるので、一人ひとりに対して丁寧に返信するようにしていると、あっという間に時間が過ぎてしまいますね。笑
—でも、本当にそれは採用担当としてあるべき姿ですね!
はい!学生からもできるだけ気軽に質問やレスをいただきたいと思っているので、私としてはできるだけフランクに、時には友達のように接するように心がけています。
説明会においては福利厚生や給与、待遇面など、なかなか聞きづらいので、誰も質問をしないですが、けっこうLINEだとそういった質問もいただけます。
特に内定を出してから内定承諾までの期間って、学生としても他の会社と比較して冷静に判断したい時期だと思います。そういう時に、気になっていることを聞ける関係性になっているかどうか、というのが非常に重要だと思います。
その点においてMOCHICAを導入したことによって学生のデータ管理だけでなく、真に学生の気になっていることや不安点を引き出すことができるようになったことは、非常に大きな成果だと思います。
—具体的にデータとして改善が見られましたか?
初回の接点から内定承諾までの率が140%に向上しました。
説明会~選考~内定までいくつかプロセスがありますが、それぞれにプロセスにおいて常に学生に寄り添って不安を解消し続けることによって、得られた成果だと思います。
当社はテレビCMもやっていますし、一定学生の方にも認知をいただいていますが、それでも冠婚葬祭に関わる業種ということで、固まったイメージを持ってしまわれるケースもあります。そのため、できるだけLINEなどのSNSを通して、弊社の社員を紹介したり、前衛的なチャレンジを試みている会社であることを伝えようとしています。
—御社ですとinstagramなどを活用して動画メッセージも配信していますね。
はい、最近はネオキャリアさんに制作協力をいただいた動画なども使って、できるだけ視覚的に当社の魅力を伝えるように心がけています。動画のメッセージも非常に評判高いです!
※ネオキャリアではSNSでの活用を目的としたショートムービーの企画/制作も行っています。
他にもLINEの話ではないですが、合同説明会のブースデザイン等においても、これまでの当社のイメージを払拭するように心がけています。当社においては業態上、冠婚葬祭業ということもあって、一定のイメージをもってエントリーしていただくことが多いのですが、新しいチャレンジもしていますので、そういった前衛的なイメージももって頂けるよう、採用ブランディングは心がけています。
—新しい取り組みをしているだけで、学生に対して与えるイメージは変化しますからね。今後LINEやMOCHICAを活用して取り組んでいきたいことはありますか?
LINE VOOMを使って、コンテンツを貯めていきたいです。今リッチメッセージは活用しているのですが、使い切りのコンテンツだけでなく、資産として蓄積していけるようコンテンツを作って格納していきたいです。
—最後にこれからLINEやMOCHICAをご導入いただく採用担当の方にメッセージをお願いします。
自分が学生のときもそうでしたが、今はメールよりLINEのほうが圧倒的に開封率や返信率も高く、気軽さも異なるので、学生と、より踏み込んだコミュニケーションを取りたいのであれば絶対にLINEを導入されたほうが良いと思います。
私も学生の時、多々面倒だと感じるシーンもありましたので、学生にとってフレンドリーなツールを選択することによって、彼ら彼女らの手間も減りますし、辞退率の低下にも繋がります。
新しい手法を導入するときは、一定のハードルがあるかとは思いますが、是非積極的にチャレンジしていただきたいと思います。
—本日はありがとうございました!