【事例#03】LINEでフラットな関係作り。辞退率を改善したフォロー体制/日本生活協同組合連合会(COOP)様

最終更新日 2021年12月9日


※写真は提供いただいたものです

「LINEを採用に導入したいけど、他社の事例が気になる!」
そのようなお声を多くいただくようになりました。

MOCHICAを実際にご利用いただいている企業様にインタビューを行わせていただき、
導入の背景や、その後の効果をざっくばらんにお話いただきました。

今回は「日本生活協同組合連合会」様のインタビューになります。

エリア:東京都
企業名:日本生活協同組合連合会 様
業種:生活協同組合
ご担当者様名:河田 慎吾 様

採用担当に求められるのはマーケティングや営業要素

---それでは、最初にMOCHICAを導入していただいた背景を教えてください。
元々採用管理システムを導入していたのですが、学生への連絡手段において限界を感じてLINE活用に関して情報収集していました。
ただ、いきなり現在のシステムから移行するのはリスクなので、採用管理とコミュニケーション管理を切り分けてシステム運用と考えていたのですが、
なかなかコミュニケーション管理として最適なシステムが見つからず…。どうしても学生個別に1:1のきめ細やかなフォローをしたかったんですよね。

そんな中、御社からMOCHICAをご紹介いただいたのがきっかけです。非常にタイミングが良かったです。
あとはご担当頂く方とお会いして導入を決断しました。
採用担当者が少ないって案外孤独なんですよね。孤軍奮闘と言いますか。
そういうときに、ちゃんと一緒に伴走してもらえるかどうか、というのは商品・サービスを選ぶうえで非常に重視しています。
そこでいくとMOCHICAさんはサポートもしっかりされてますし、皆さん非常に真摯に向き合ってくださるので、最初から安心感がありました。

---ありがとうございます。そういっていただけると非常に光栄です。MOCHICAは特にサポートに力を入れています。
やはりサービス、システムを提供して終わりではなく、それを活用していかに採用成功していただくかが重要だと認識しています。我々も導入が目的ではなく、お客様のゴールを見据えて導入サポートさせていただいております。ちなみに、もともとLINEに関しては情報を集めていらっしゃったんですか?

そうですね。LINEは注目していました。採用担当である前に、いち社会人としてマーケティング関連も含めて情報収集してます。
採用に携わる前はシステム担当としてMD関係のシステム開発をしている部署でしたのでその影響もあります。
最近だとLINEでの情報発信はスタンダードになってますし、それを採用でも使えないかと思っていました。

---採用だけではなく、マーケティングなどにも視野を広げて情報収集をされているんですね。
はい。採用にマーケティングの考えは必須だと思っています。また、マーケティングだけでなく、営業もですね。
特に「採用は究極の営業」だと思います。自社という商品をいかに打ち出していくか、
いかに評価していただくか。
限られた採用担当で、いかに最大の効果を生み出せるか日々考えてます。

学生とのフラットな関係構築。それが健全な採用活動につながる

---おっしゃる通りですね。ひとくちに採用と言っても、そこに求められるスキルは非常に幅広いと思います。営業、マーケティング、広報もですね。ちなみに個別に細やかなフォローをしたいとおっしゃってた事に関して、もう少しお聞かせください。
私としては、学生とフラットで対等な関係を築きたいんですよね。きれいごとではなく。
どうしても、日本の一括採用の市場の中では、学生と企業の関係って企業のほうが上じゃないですか。
いくら売り手市場といっても、例えば「人事の人って社会人で大人だし、こんなこと聞いて失礼じゃないのかなぁ」とか「日程が合わないけど、断りづらいなぁ」とか。

でも、それって私はおかしいと思うんですよ。
気を使いすぎて言いたいことも言えず時間かけて悩んで、ストレスためて、
企業側も学生のホンネを聞き出せない。
こんなに非効率なことはないですからね。

お互い真摯に向き合うことが大切なはずなのに、
なぜか遠慮して本音でものが語れない関係性になってしまう。大人でも精神的に疲れますよね。

企業選択のフェーズで自分が本当に良いと思ったのであれば、ちゃんと自信をもって選んで欲しいんです。
それが今の採用市場では一部ギクシャクしているように感じます。
もちろん日本人の国民性にもよるのでしょうが、「お世話になったから、入社しよう」みたいなのは私は違うと思います。

学生がもっと企業を選びやすい世の中になったらいいな、と思っています。

---確かに、学生が企業様に本音をぶつけるにはハードルがありますよね。
そうなんです。そんな関係性の中でメールなどで情報発信してもリアクションが少ないので、本当に響いているのかわかりづらいんですよね。
なので、できるだけ双方フラットに、フランクに言いたいこと、聞きたいことを聞きやすい関係性を作りたいと思ってました。

---御会の採用のスタンスが伺えますね。
そうですね。我々も一消費者団体として、ひとり一人の学生に真摯に向き合いたいと思ってます。もし、選考を受けた学生さんとご縁がなくても、「生協良かったな」と思っていただきたい。
そういった細かな積み重ねが、ブランディングにもつながると信じてます。

---それでLINE、MOCHICAをお選びいただいたということですね。実際に導入してみていかがでしたか?
効果ありましたね!
既に学生の選考管理は既存のシステムでやっているので、コミュニケーション部分をMOCHICAに切り出して運用しました。
そのうえで、しっかりと運用する前に業務フローを固めて、MOCHICA(LINE)を使用するタイミングを定義してルールを明確化しました。
そのため、現場での運用は混乱せず、スムーズに行えました。

---やはり最初の準備、運用フロー策定は重要ですよね。ちなみにLINEを導入する際、社内のご理解を得るのは大変だったんじゃないですか?
うちはサーバとか個人情報は厳しく管理してますからね。
ただ、やはり多くの企業がLINEを使ってますし、世の中のスタンダードになってます。
また、LINEのQRコードで読み取る情報も限られた範囲なので、安全性を伝えて理解を得られました。

前年踏襲は悪。常に新しいことにチャレンジし続けるスタンスが重要

---実際に現場で使ってみて学生の反応はどうでしたか?
そもそも私たちのような法人が、「LINEを使ってやりとりしている」という事自体に驚かれました笑
生協が古いイメージだったようで、学生からも驚きの声いただいて、先進的な会社というイメージを与えることができたと思います。
新しいことにチャレンジしてるんだな、というイメージ戦略です。

---たしかに、規模が大きい会社様ですと、そういうお声いただく事が多いようです。普通に採用活動をしていても横並びになってしまうので、差別化が難しいですよね。
はい。そのため、目に見えない採用ブランディングといった、予測していなかったところでも良い効果がありました。
実際に、私個人的にも仕事にワクワクしていたいので、常に新しいことを探しています。
「前年踏襲は悪である」という組織の方針もあるので、会社全体としても同様ですね。


---それは素晴らしいですね。常に新しいことに取り組んでいくという姿勢は是非弊社も参考にしたいです。
あとは、LINEで連絡をとれるので、選考前に細かくフォローできたことですね。
準備大丈夫?とか。わからないことある?とか。そうすると結構素直に質問や感想が届くようになりました。

選考中からコミュニケーションをとってお互いの信頼関係を築きたい企業さんには向いていると感じます。

---具体的にどういう質問があったんですか?
「役員面接の雰囲気ってどんなかんじですか?」とか「何人いらっしゃいますか?」とかですかね。
あとは「御社?御会が正しいですか?」とか。笑
本当に普段メールではなかなか聞きづらい細かい不安を払拭できたと思います。

学生は些細なことでも悩んでしまうので、そういったことを一つずつ解消してあげるのが重要だと感じました。

---余計な悩みを払拭させ、本来あるべきところに集中させたってことですね。
そうですね。やはり学生の本分は就活ではなく、学ぶことなので、
あまり余計な心配をかけず、少しでも就活の負担を軽くさせてあげたいですね。

---歩留まりはいかがですか?
元々選考後の歩留まりは比較的よかったのですが、さらに改善されました。
毎年選考後の辞退率が10%程度あったのですが、それが5.9%まで減りました。
選考にさえ進んでいただければ、コミュニケーションを円滑に進められるということが実感できましたね。

---なるほど。ちなみに今後御会として注力していく事項はございますか?
ちょっと先になりますが、2030年に向けて、人材育成や職場環境を整えていきたいです。
長く働ける環境について見直したり、女性が働きやすい環境だったり、
人によって生活に合わせた勤務時間であったりとか。多様性・ダイバーシティということで変革を進めています。
なので、今よりもっと従業員満足度を高めていきたいと考えています。

---ありがとうございます。それでは、最後に今後MOCHICAへの期待することをお聞かせください。
はい。今はコミュニケーションに関する機能が強いですが、そこからさらに、情報管理・分析などできるようになっていただけると嬉しいですね。
MOCHICAさえあれば、すべて完結するみたいな!
また、いかに学生と企業に無駄がない効率的な環境を作り上げるかということも探求していただきたいです。
先程お話した通り、学生の本分は学業です。その大切な4年間をいかにうまく使ってもらえるか。
企業側においては健全な採用活動を実現できるような世の中にしていけるか。
いかに学生と企業に無駄がない効率的な環境を提供できるか。
MOCHICAにはそんなツールになっていってほしいです。

採用シーンだけにとどまらず学生にとって総合的にメリットのあるツールを目指して
時代の移り変わりとともに進化していってください。

---はい!本日はありがとうございました!

編集後記

日本生活協同組合連合会様のように、採用管理システムを導入しているものの学生1人1人へのきめ細かなフォローを行えていない企業は多いのではないでしょうか。
LINEというプラットフォームを駆使することで、企業と学生の関係構築はさらに加速していきます。メール・電話で聞けないことが学生は聞けて、そこからホンネを聞き出せるきっかけを生み出しているのです。

LINEは、学生1人ひとりと個別のコミュニケーションが可能であり、「コミュニケーションを深めること」に適したツールです。
MOCHICAでは、LINEアカウントの開設~運用までサポートさせていただきますので、
「LINEの導入を考えている」という方は是非お問い合わせください。

「導入事例」に関する資料を無料配布中

企業への連絡の際、「粗相があったら、印象を損ねてしまう」と考える学生は少なくありません。
採用担当者とのコミュニケーションは、学生にとってハードルの高い行為です。
その中で自社を「就職先」として選んでもらうに、採用担当者は学生にとって不安を打ち明けやすい存在になる必要があります。

採用活動の際は、どうしても「採用する側」と「採用される側」に分かれますが、学生はその”見えない壁”を感じると萎縮しがちです。
萎縮してしまっては、疑問点を解消できず就職先の候補からも脱落してしまいます。
そのような事態を防ぐためには、企業は「学生が声を上げやすい環境」を作らなければなりません。
インタビューに答えてくださった日本生活協同組合連合会(COOP)様は、「役員面接の雰囲気ってどんなかんじですか?」など、就職活動のセミナーではタブーとされる質問に答え、そのような環境作りに注力されていました。

学生にとってLINEは、メールや電話よりもコミュニケーションを取りやすいツールです。
採用活動は、電話やメールのみでみ展開できますが、LINEも合わせて活用した方が、学生1人ひとりと関係を構築しやすくなります。
関係を深めることは、選考や内定辞退の防止にも効果があるでしょう。
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