最終更新日 2025年8月28日
「ようやく内定までたどり着いた…」
そんな安堵も束の間、いまや「ここからが本当の勝負だ」と感じている人事担当者も多いのではないでしょうか。
事実、2025年卒の採用充足率は約70%と過去最低を記録し、2026年卒の内々定率も年明け時点で48.8%に到達。
これは、学生の半数近くがすでにどこかしらの企業と接点を持ち、
「どこに入社するか」を選び続けていることを示しています。
このような状況では、内定を出したからといって安心はできません。
むしろ、そこからのフォローによって、入社の可否が大きく左右される時代なのです。
参考:2025年卒企業新卒内定状況調査
この記事の目次
採用は「出したあと」が本番。
ここで強くお伝えしたいのが、採用活動の“本当の勝負どころ”は内定を出してからということ。
もちろん、母集団形成や選考フローの設計は重要です。
ですが、今はそれ以上に「内定後のフォロー」によって採用成功が左右される時代になりました。
なぜなら、学生は内定を出された時点ではまだ「入社を決めていない」からです。
彼らが入社を決意するには、
・会社への信頼
・働くイメージの具体化
・「この会社に自分の未来がある」という納得感
これらがしっかりと芽生えている必要があります。
その土台を築くのが、内定後のコミュニケーションなのです。
内定者の「見えない不安」は、放っておけない。
学生は一見、順調に見えても、内面には漠然とした不安や迷いを抱えています。
・この会社で自分は通用するのか?
・入社後に孤立したり、後悔したりしないか?
・他の会社と比べて、本当にここでいいのか?
こうした不安を放っておくと、「なんとなく辞退」が起きやすくなります。
特に2026卒・2027卒世代は「選択肢が多く、情報があふれる」世代。
違和感や不安を抱えたまま内定期間を過ごすと、内定先の印象は薄れ、他社に気持ちが傾きやすくなります。
懇親会や研修などの単発イベントだけでは、学生との信頼関係は築けません。
忙しい現場、足りないリソースーどう動くか
そうは言っても、人事側のスケジュールはパンパン。
他業務との兼務も多く、内定者への手厚いフォローを実現するのは簡単ではありません。
懇親会や研修の企画、面談対応、情報共有や問い合わせ対応──
「やらなければ」と思いながらも、なかなか手が回らないという現場の声もよく聞きます。
このような中で注目されているのが、LINEやSNSを活用した“日常的な接点づくり”です。
学生が普段から使っているツールを使って、自然な関わりを増やしていく。
それだけで、心理的な距離感は驚くほど縮まります。
学生との距離を縮める3つのアプローチ
1|内定者“同士”だけでなく“縦のつながり”を
内定者フォローでよくあるのが、「内定者同士の懇親会」や「グループワーク型イベント」。
もちろんこれも大切ですが、それだけでは不十分です。
特に学生が知りたいのは、
・入社後、どんな人と働くのか
・どんな価値観が現場にはあるのか
・自分がここでやっていけるかどうか
つまり、“先輩社員とのつながり”が安心感につながるのです。
例えば:
・若手社員とのオンライン座談会
・1年目社員と雑談ベースのランチ会
・現場社員の1日を追う「業務同行型インターン」
・実際の業務体験やフィードバック会
特に効果的なのは、新卒1〜2年目の若手社員との接点。
“ちょっと前まで自分と同じ学生だった”先輩のリアルな声は、
何よりも説得力があり、「この会社にいる自分」をイメージしやすくなります。
こうした“縦の交流”があるだけで、「会社のリアル」が伝わり、入社への納得度がぐっと高まります。
2|LINE・SNSで“気軽なやり取り”を継続する
学生にとって最も身近な連絡手段はLINEやInstagram。
実際、多くの企業がLINEを使って情報共有を始めていますが、重要なのは「個別」と「全体」の使い分けです。
今の学生は、「一斉連絡」だけでは動きません。全体に向けたアナウンスの裏側で、
「あなたのことを見ていますよ」という個別の声かけがあることで、はじめて「自分ごと化」していくのです。
・LINEグループ:一斉連絡・イベント告知
・LINE個別DM:パーソナルな声かけ・相談対応
さらに、社内の雰囲気や社員の様子は写真や動画で「見せる」ことで、文字よりも直感的に伝わります。
3|「気にかけてもらってる」が響く。1on1面談の重要性
いくら情報が豊富でも、「一人ひとりに向き合う時間」にはかないません。
学生にとって、「ちゃんと自分を見てくれている」と感じられることは、何よりの信頼です。
そこで大切なのが定期的な1on1面談です。
話す内容は、業務説明だけでなくてOK。
・他社と迷ってる部分の本音
・キャリアの方向性の相談
・「どう思ってる?」というラフな問いかけ
大げさな内容でなくても、「最近どう?他社もいろいろ見てる?」といった
カジュアルなトーンの中に、本音は潜んでいます。
定期的にその“本音”に触れておくことで、企業側も対応がしやすくなりますし、
学生自身も「この企業はちゃんと自分のことを考えてくれている」と感じられるようになります。
参考:マイナビキャリアリサーチの調査:内定者フォロー施策に関する傾向
最後に:学生の“日常”に寄り添うために
学生とのLINEグループを作って、全体に情報発信する企業も多いですが、
それだけで満足していませんか?
実は、「個別の窓口」こそが信頼獲得の鍵になります。
学生が普段から見慣れているLINE上で、個別対応ができるようにすることで、
心理的ハードルが下がり、気軽な返信や相談もしやすくなります。
採用管理ツール「MOCHICA」なら、
LINE上で以下のような内定者フォローをまるっと完結できます。
・イベント案内の一斉送信
・個別の1on1メッセージ管理
・内定者の状態確認(既読・未読含む)
・アンケートや事前課題の集計
・面談日程の調整・リマインド
全てLINE上で完結するため、工数も削減しつつ、一人ひとりに合わせた対応が可能です。
まとめ
採用活動において、「内定を出す」ことは大きな山場のひとつです。
ですが、それは決してゴールではありません。
むしろ本当のスタートは、「内定を出したあと、どう関係を育てていくか」にあります。
今の学生は、自分の未来に対してとても真剣です。
何を大切にして働くのか、どんな人たちと関わり、どんなふうに成長していくのか。
給与や福利厚生だけではなく、「この会社で自分は納得して働けるのか」という軸で企業を見ています。
だからこそ、内定者フォローにおいて重要なのは、ただの情報提供ではなく“信頼関係を築くこと”。
LINEでの気軽なやりとり、現場社員とのリアルな交流、1on1での対話——
一つひとつの接点が、「自分のことをちゃんと見てくれている」と感じてもらえる体験に変わっていく。
このような積み重ねが、学生にとっての納得につながり、最終的には入社の意思決定に直結します。
そしてその信頼は、入社後のエンゲージメントや定着、さらにはその後の活躍にまで影響していくのです。
もちろん、人手も時間も限られた中で、すべてを手作業で対応するのは難しい現実もあります。
だからこそ、無理なく自然に、学生との関係性を継続できる仕組みが求められます。
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学生に入社していただくために、採用担当者は学生にとって、不安を打ち明けやすい人になる必要があります。
企業への連絡の際、「粗相があったら、印象を損ねてしまう」と考える学生は少なくありません。
学生と良い関係を築くには、第一に「コミュニケーションのハードルを下げる」必要があります。
採用活動はメールや電話のみでも展開できますが、学生の利用率が高いLINEで日頃からコミュニケーションを取った方が、学生1人ひとりと良い関係を構築しやすくなります。
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