<例文あり>スカウトメールの成功ポイント3選、NGワード2選(2025ver)

最終更新日 2025年3月31日

近年、学生の就活において、企業とのやり取りにマイナビやリクナビなどの新卒ナビサイトのDM機能やSNSが使われることが主流となりました。これにより、今まで以上に学生と連絡をとることへのハードルは下がり、企業が学生に直接声をかける「スカウトメール」によるアプローチも一般的になりました。

一方で、これまでに比べ、学生に届く情報量も莫大に増えています。学生は、ひとたび新卒ナビサイトに登録すると、毎日のようにDMやメッセージが届くようになります。さらに優秀な学生ほど、多くの企業からDMやスカウトメールを大量に受け取っているのが現実です。

だからこそ、スカウトメールによるアプローチは目的や作法、送る際の文面などに注意しなければ、かえって学生に悪い印象を与えかねません。

本記事では、

  • ・スカウトメールを成功させる方法
  • ・件名やメール文面を作成する際のポイント
  • ・実際に使える例文

などをご紹介していきますので、「スグにスカウトメールを送りたい!」「優秀な学生に確実に選考に来てもらいたい!」という新卒採用担当者の方は必見です。

スカウトメールはとにかく「件名」が大事!

スカウトメールには、企業が狙った学生にピンポイントにアプローチできるというメリットがあります。
一方で、学生がたくさんのDMやメッセージの中からまず「スカウトメールを開き」、さらには「読んでもらうこと」ができなければその先はありません。

つまり、スカウトメールを成功させるためには、メールの「件名」に力を入れることが最重要課題なのです!

では、どのような件名にするとよいかというと、それは「あなただけに送っています」という特別感をいかに伝えられるかがカギとなります。

読まれる件名にするための4つのポイント

それでは、件名で特別感を伝えるポイントを説明していきます。

1.名前や見出しの工夫で特別感を演出

たくさん届くDMやメールの件名の中に自分の名前が入っていると、人はついつい目を留めてしまうものです。スカウトメールを送る相手はまったく接点のない学生。そのため、メルマガのような不特定多数に送られていると思われる件名のメールは、スカウトメールに限らずスルーされやすいのが現実です。更に、「限定」等の記載を追加すると特別感を演出することができるでしょう。

例:【○○様限定】○○職募集開始のお知らせ

2.ターゲットに刺さるワードを記載

売り手市場の時代、ほとんどの学生は毎日無数のスカウトメールをもらっています。その無数の件数の中で、一目で学生の目を引くことができる件名がポイントになります。
そのため、学生に対して「刺さるワード」を記載することが大事になります。スキルや職種等一目でわかる情報を件名に入れることで、目にも留まりやすくなります。

例:①営業職
【〇年目で年収○○万】若手がバリバリと活躍する○○で第2のトップ営業を募集中!

②エンジニア
【文系OK】研修とサポートで現場で活躍する社員多数!エンジニアとしての第一歩を始めませんか?
【〇〇スキルを活かせる】業界No.1企業で働くチャンス!

3.具体的な数値や期日を入れる

職種等の情報だけでなく、メールの件数に具体的な数値が入っていると、目に留まりやすくなります。〇名様限定、もしくは上位〇%の方限定等の書き方ですと更に特別感が増します。また、期日等が書かれている場合は、「急いで応募しなきゃ!」と行動を促すことも期待できます。

例:【4月10日受付開始!】5名様限定/株式会社○○〇職募集案内

4.学生の希望職種を記載する

スカウトメールを送る学生のナビサイトなどに登録されている希望職種と、企業の募集職種がマッチしている場合は、件名にその旨を記載するのも効果的です。
件名に自分の希望職種名が書かれていれば、就活中の学生としても「ラッキー!」というお得感を感じてメールを開くことが期待できます。

例:【○○職ポジションの募集】未経験でも大丈夫◎研修体制が整っています!

メールの文章は相手に寄り添った内容に

特別感のある件名を設定し、いざメールを開いてもらったら、次はきちんと読んでもらえる文面が書かれている必要があります。読みにくい文章だったり、要点がわかりにくかったりすると、メールは閉じられてしまいますので注意です。

文章を書く際のポイントと、実際に使える例文をご紹介していきます。

学生の希望に沿った情報を提供する

ナビサイトに登録されている学生の希望職種や希望条件を確認し、その学生に合わせた文面にすることで、より特別感を伝えることができます。
例として、リモートでの勤務を希望している学生にスカウトメールを送る際の例文をご紹介します。

【件名】
【○○様限定/特別枠】〇年目で年収○○万!若手がバリバリ活躍している株式会社○○の営業体験インターンシップにご招待します!

【本文】
A様初めまして。
株式会社MOCHICA、新卒採用担当の持田と申します。

この度、A様のプロフィール欄の「学生時代活動」にとても興味を持ち連絡をしました。
自ら他大学を巻き込んだサークルを運営し、登録人数300名規模まで拡大させたことについてもっと詳しく話を聞きたいと思いました。その経験などが、きっと弊社での営業職としても活かせると思い、是非5月15日にあるインターンシップに参加していただきたいと思います。

当日は、特別枠として、Aさんと同様な経験をしている学生の方を招き、組織運営に伴うワークショップを行う予定です。各地域から集まっていただく形になりますので、Aさんには○○大学代表として参加していただきたいと思います。内容に関しましては、下記を見てください!

もし、日時が合わない場合は、全然別日程でも調整するので、まずは面談などでAさんの話を聞きたいと思います。
気になることありましたら、弊社のSNSよりご連絡ください!

株式会社MOCHICA
持田 ちかTEL:080-XXXX-XXXX
MAIL:connect_mochica@neo-career.co.jp

いかがでしょうか?
コツは、これまでの経歴などにも触れたうえで情報を提示するようにすることです。また、「きちんとあなたの経歴を見ていますよ」「好意を持っていますよ」という気持ちを伝えることで、相手も誠意を持って対応しようとする確率が高くなります。

心理学ではこれを「好意の返報性」といい、普段の人間関係においても活用できるテクニックです。この効果は、採用面接をする場面などでもとても有効なので、新卒採用活動におけるコミュニケーションの中で積極的に活用するとよいでしょう。

参加へのハードルを下げつつ、お得感を伝える

学生は業界理解や自己分析もまだ定まっていない状況でどの会社が自分に向いているかという不安でいっぱいです。その不安を払拭し、参加へと導くためには就職活動に繋がりつつ、気軽に参加できるイベントへ案内することが大事で効果的です。また、特別感を増やす「お得感」を感じられる要素を追加することが大事です。では、参加のハードルを下げてお得感を感じさせる例文をご紹介します。

【件名】
○○業界に役立つ先輩との面談会有り!〇職限定のインターンシップに参加しませんか?

【本文】
B様初めまして。
株式会社MOCHICA、新卒採用担当の持田と申します。

この度、当社で開催する○○業界の知識を増やす特別インターンシップにぜひB様に参加していただきたく連絡しました。
当日は○○業界を知る第一歩として、体験型インターンシップを準備しています!昨年大好評だった先輩との相談会の時間を拡大しているので、リニューアルしたイベントをぜひ楽しんでいただけます。
今回の特別イベントは、イベントの企画や運営を経験した首都圏大学の学生様30名を限定として開催されるものになっています。
エントリー人数に限りがあるので、ご注意ください。

■特別インターンシップ開催日程
202〇年〇月○○日 11:00~
202〇年〇月○○日 14:00~
202〇年〇月○○日 11:00~

■持ち物
筆記用具等(※スーツ着用は不要です)

■その他
その他詳細は下記専用ページよりご確認ください。
http://~
ご不明点や就職活動におけるご不安などがありましたら、本メール(持田)宛にいつでもご連絡ください。B様のご参加を心よりお待ちしております!

株式会社MOCHICA
持田 ちか

TEL:080-XXXX-XXXX
MAIL:connect_mochica@neo-career.co.jp

「特別選考」という言葉は新卒採用の場でもよく目にしますが、人によってはプレッシャーを感じるケースがあります。そのため、初めての接触を図る際には、参加型もしくは体験型インターンとの言葉でハードルを下げることが大事です。また、「参加しなきゃ・・!」と思わせるために、他の学生さんの動きを記載することも効果的です。

ただし、時期によっては学生から求められる内容やコンテンツが異なってくるので、そちらは時期に合わせて、詳細を書き換えるよう気を付けましょう。

スカウトメールのNGワード

スカウトメールで使ってはいけないNGワード、それはズバリ、“特別感のない言葉”です。

これまでスカウトメールで特別感を出すためのポイントをお伝えしてきましたが、その反対であるNGワードを使ってしまうと、
「みんなに送ってるんだろうな」「うそくさい」「誰でもいいんだろうな」
などという印象を与えてしまい、せっかく送ったスカウトメールをスルーされてしまう可能性が・・・。

NGワード(1)「〇〇卒向け」「〇〇卒の方必見」

このワードは、しっかりとターゲッティングされた人ではなく、包括的な多数の人向けの印象を与えてしまいます。「誰でもいいんだな」という印象にもなりやすいため、そのため、ターゲッティングされている件名及び文面を書き込むことが大事です。

NGワード(2)ビッグワード

ビッグワードとは、どの会社にも当てはまるような言葉をさします。例えば、「風通しの良い」、「ワークライフバランスを実現」などです。また、先述した「キャリアパス制度」もその一つに当たります。

ただし、これらは必ずしも使ってはいけないというわけではありません。これらのワードを使う際は、より具体的な説明を併せて記載するとよいでしょう。

ポイント
・“風通しが良い → 社内で相談しやすいチューター制度制度を導入等に変更
以前だとプラスな面で使っていた「風通しが良い」が今だと体育会系の厳しい企業のイメージが強かったりします。そのため、他の形で風通しの良さを実現している制度やイベントなどを出していただいた方が良いです。

・ワークライフバランスを実現 → “どのように”ワークライフバランスを実現したのか
(例:有給休暇の取得推奨や、男女問わず積極的な育休取得を推奨することで、ワークライフバランスを実現)

・キャリアパス制度 → 制度の紹介よりは、事例や直接社員との面談機会を設定
様々なキャリアパスを持っている社員との面談会等を実施とのことで伝えた方が良いです。
もしくは、イベント内容などに入れ込むと自然に学生がわかりやすくなるのでお勧めです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
本記事でお伝えしたことをまとめると、下記になります。

  • ・スカウトメールは件名が命
  • ・文章は学生個人個人に合わせて工夫する
  • ・好意の返報性を狙う
  • ・OKワードは、“特別感を伝える言葉”
  • ・NGワードは、“「特別感」のない言葉”

スカウトメールは、コツさえつかめばとても効果的なアプローチ方法となります。一方で、スカウトメールを送るためには、学生一人一人の情報を調べ、メールを作成しなければならず、ただでさえ多忙な新卒採用担当の方にとっては、とてつもなく手間と労力のいる作業となることは間違いありません。

実は、近年の採用では、ナビサイト経由のDMやスカウトメールだけでなく、LINEを使ったコミュニケーションが一般的となっていることをご存じでしょうか?

2022年2月に、株式会社ネオキャリアが行った調査「就職活動時のコミュニケーションツールに関する調査 2022年版」によると、新卒採用での連絡を電子メールで行っている企業が42.9%なのに対し、なんと学生の54.0%、全体の半分以上がLINEを使って就職活動がしたいと答えています。
すでに19.7%の企業では、新卒採用でのコミュニケーションにLINEを使っているというデータもあり、これからLINEは新卒採用においてメインのコミュニケーションツールとなっていくでしょう。

『MOCHICA』はLINE連携可能な採用コミュニケーションツールです。採用管理機能も搭載しており、求人サイトの応募者一括管理や、選考進捗管理・分析を一手に行うことができます。応募者とのメッセージのやり取りでは、LINE公式アカウントの機能を搭載しているため、導入企業は応募者との連絡をLINEで行うことが可能です。

今後の新卒採用は、少子化によって、母集団を集める採用から、学生の離脱をいかに防ぐかが重要となっていきます。「MOCHICA」では、応募者の希望に合わせて、メッセージのやり取りの方法を、LINEまたは電子メールから選ぶことも可能です。学生一人ひとりに合ったコミュニケーションを取り入れることで、選考参加率内定辞退率の改善採用の業務効率化も期待することができます。

この機会に、ぜひ採用活動へのLINEの導入をご検討されてみてはいかがでしょうか。
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さまざまなコミュニケーションツールがある中で、LINEは学生の利用率が90%を超えており「主流」と言えます。
学生に入社していただくためには、「エントリー」~「入社」の間に生じる不安をその都度解消しなければなりません。
選考直前に不安を感じる人もいれば、内定承諾後に不安を感じる人もいるでしょう。

もちろん、電話やメールによるフォローされるかと思います。
しかしながら、学生が不安を感じた直後にフォローできなければ、不安が大きくなり選考や内定を辞退してしまう可能性が考えられます。
電話やメールだけでなく、学生の利用率が高いLINEも合わせて使うと、学生が自分のタイミングで不安を打ち明けやすくなります。
学生が不安を打ち明けやすい環境の構築は、採用活動の効率化にもつながるでしょう。

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LINEの導入を検討されている企業様や、学生とのコミュニケーションに課題を感じている企業様は是非お申し込みください。

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