さらに加速化している「新卒採用早期化」今何をすべきか

最終更新日 2025年7月1日

「28卒って、さすがにまだ早いんじゃない?」

ただ現実は、学生側の動きが一歩先を行っているのが今の採用市場。マイナビではすでに28卒向けページがオープンし、SNSや検索窓には「28卒 就活 やばい」「インターン いつから」など、焦りを感じるワードが並んでいます。
つまり、学生はすでに“就活を意識し始めているフェーズ”に入っているということ。
この空気感を見落としてしまうと、来年の採用広報や母集団形成で出遅れてしまう可能性もあります。
最近だと、27卒の段階から「接点を持つタイミングの早さ」が企業と学生の関係性に直結していたという例が増えてきています。情報を先に出した企業が“気になる存在”になり、何も出さなかった企業は“存在を知られずに終わる”。
つまり今は、「もう少ししてから」ではなく、“今からどう備えるか”が未来の母集団形成を左右するタイミングということです。
本記事では、そんな今の採用市場の変化をふまえて、「どんな接点づくりが有効なのか」「今からでもできることって何かあるのか?」を、人事担当者の目線に立って、「分かりやすく」「ライト」にまとめていきます。

学生の頭の中は「不安」と「焦り」でいっぱい

学生側の心理は、まさに「FOMO(Fear of Missing Out=乗り遅れたくない恐怖)」状態。インターンが抽選制だったり、人気企業が夏にはプレエントリーを開始していたりする情報がSNSを通じて流れるなかで、「自分だけ出遅れるのでは?」という不安が高まっています。その一方で、「何から始めればいいかわからない」という戸惑いも同時に抱えているのがリアルな声。このギャップこそ、今の企業にとって大きなチャンス。
つまり、「まずはこの会社知ってみようかな」と思わせる“接点づくり”ができれば、学生にとっては「就活の最初の一歩」として印象に残りやすくなります。いきなり選考を打ち出すのではなく、「自己分析コンテンツ」や「イベント告知」「Vlog動画」などのカジュアルなコンテンツから、ライトな接点を作っていくことが重要です。しかも今は、インターン参加が採用ルートの入口として機能するケースが主流になってきています。
マイナビの28卒向けページでも、「インターン=本選考の前提」といった記載が増えており、学生の間でも“まずは参加しておかないと”という空気感が定着しつつあります。
つまり、今このタイミングで学生とつながっておくことで、「インターン → 本選考」のルートを自然につくり、選ばれる企業として先行スタートを切れるというわけです。
焦りつつもどう動けばいいか分からない -そんな学生にとって、企業が差し出す“最初の一歩”は想像以上に大きな意味を持ちます。 このタイミングで関係性を育てていくことが、1年後の採用成果を大きく左右していくのです。

企業側にも“早期接点”の動きが広がっている

こうした学生の動きに合わせて、企業側も28卒向けのアプローチを始めているのが現実です。
中には、27卒の採用活動と並行しながら、28卒向けにLINE登録を促したり、カジュアルな情報を発信したりと、「とりあえず登録だけしてもらう」ような“ゆるい接点”を先に仕込んでおく企業も増えてきました。
まだ大々的な選考に進む段階ではなくとも、
「この会社、なんか聞いたことある」
「なんとなく気になる」
といったライトな興味・認知の段階から関係性を育てていくことで、後々の母集団形成に大きな差が出てくるんです。
特にインターンを経由しての採用が主流になっている今、「少し前から関わってくれていた企業かどうか」は、学生の企業選びにも影響する要素になっています。
いきなり選考やエントリーに誘導するのではなく、
まずは“知ってもらう”→“興味を持ってもらう”という流れを、ちゃんと段階を踏んでつくることが、今の採用ではとても大事。
そこで次に考えたいのが、「どんなステップで接点をつくっていくか?」という設計です。このあとからは、「夏〜秋」「秋〜冬」「年明け以降」とフェーズを分けて、今のうちから準備しておきたい3ステップの動き方を解説していきます!

企業がやるべきこと:段階的に“接点”をつくる

では、企業側は何から手を付ければいいのか?
ポイントは 「焦らず、でも早めに段階を踏む」ことです。具体的には以下の3ステップ。

ステップ1:夏〜秋|「まずは知ってもらう」がゴール

この時期に重要なのは、自己分析型のコンテンツ提供です。
たとえば:
自己理解ワークショップ
価値観診断×社員の体験談
キャリアの考え方セミナー
「まだエントリーはしないけど、ちょっと気になる」くらいが理想。
焦って選考に繋げるより、まずは好印象を残すことが第一です。

ステップ2:秋〜冬|「ここで働く自分」を想像させる

続いて重要なのが、会社のリアルを見せること。学生は意外と、“先輩のリアルな様子”を見たいと思っています。

こんなコンテンツが効果的:
若手社員の「1日密着」動画
入社後のギャップを語る座談会
職種別のリアルな業務紹介(例:「営業あるある」
こういった情報があると、学生は自分が働くイメージを持ちやすくなります

ステップ3:年明け〜|「本気度」に火をつけるタイミング

年明けには、ある程度温まった学生が「この会社、ちゃんと見てみたい」と思ってくれるフェーズへ。

この段階での施策は:
小規模のクローズドイベント(社員と1対1で話せるなど)
インターンから選考への案内
「限定ルート」的な特別感を持たせた施策
※ここまでの流れをしっかり準備しておけば、母集団が“自然に濃くなる”感覚を持てます。

情報発信は「生活導線」に乗せるのがカギ

・SNSでの発信:まずは“気になる存在”になる

Instagram、YouTube、TikTokなど、どのSNSでも言えるのは「企業感出しすぎないほうがウケる」ってことです。
たとえば…
社員の失敗談をシェアする“赤裸々シリーズ”
出社前のルーティン紹介
新卒の「なんでこの会社選んだの?」インタビュー
こういった“リアルだけどゆるい”内容のほうが、「この会社、ちょっと気になる」って思ってもらいやすくなります。最初から企業ブランディングを押し出すよりも、“面白い会社かも”くらいの温度感で十分です。

・LINEでの接点維持:ちゃんと届く・続けられる

SNSで「気になる!」となった学生に、LINEでリーチできる状態をつくるのがベスト。そこでおすすめなのがMOCHICAのようなLINEツール。
これを使えば:
学年や志望度関係なく、情報を一括で送れる
SNS投稿をLINEでシェア→見てもらえる
イベント案内もサクッと送れる
既読率が高いので“ちゃんと届く”
要は、「ちゃんとコミュニケーションが取れる状態を、自然につくれる」というのが最大の強みです。

まとめ

28卒学生たちは、すでに就活という言葉に敏感になりはじめています。
とはいえ今のフェーズでは、まだ「何から始めればいいのか分からない」「出遅れそうで不安…」という声が多いのも事実。だからこそ、企業側もいきなり“エントリーのお願い”ではなく、“ちょっと気になる存在になること”から始めるのが、これからの採用スタイルです。
いきなり選考やインターンに誘うのではなく、
この会社なんとなく覚えてるな…そんなふうに、学生の記憶に“やさしく残る”関係性を積み重ねていくことが、半年後の母集団に確かな差を生みます。ちょっとした自己分析ワーク。先輩のリアルな姿が見える動画。キャリアを考えるきっかけになるセミナー。
そんな“第一歩の入口”を丁寧に設計しておくことで、学生との関係性はゆるやかに、でも確実に育っていきます。
とはいえ、27卒の対応と並行して全てを動かすのは現実的には難しい。そこでおすすめしたいのが、LINE上で“仕込み型”の採用導線をつくれるMOCHICAの活用です。

💡MOCHICAでできること(一部)
★学生との接点をLINEで手軽に
★自己分析やイベント情報のステップ配信
★学生の温度感が分かるタグ・既読管理
★フェーズに合わせた自動コミュニケーション設計

今のうちから、ほんの少しずつ準備しておくだけでも、 半年後、一年後の採用の手応えがぐっと変わってきます。

“まだエントリーじゃない。でも気になる”
そんな段階から学生との関係を築けるように、
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未来の母集団は、今の動きで変えられます。
焦らず、でも着実に。そんな動き方を、いまから始めていきましょう。
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学生に入社していただくために、採用担当者は学生にとって、不安を打ち明けやすい人になる必要があります。
企業への連絡の際、「粗相があったら、印象を損ねてしまう」と考える学生は少なくありません。
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