最終更新日 2025年6月3日
「せっかく内定出したのに辞退された…」
「学生との距離がなかなか縮まらない…」
そんな声が、今あちこちの採用現場から聞こえてきます。背景にあるのは、新卒採用の超・早期化と“売り手市場”の加速。たとえば2026年卒は、3月末時点で約7割が内々定を承諾しているというデータも。
つまり、学生側はすでに動き出していて、企業側には“待ったなし”の状況です。
いま求められているのは、「内定を出すだけ」の採用から一歩進んだ、“つながり続ける”採用戦略=内定者フォロー。
この記事では、そんな新時代の採用で差がつく“内定者フォローのポイントと具体策”をまるっと解説します!
この記事の目次
なぜ今「内定者フォロー」が超重要なのか?
新卒採用は今、かつてないスピードで早期化が進んでいます。
特に2026年卒では、3月末時点で内々定承諾率が69.7%に到達。すでに多くの学生が就職先を決め始めている状況です。この背景には、学生側の「早く動いて安心したい」という心理に加え、企業側の囲い込み競争の激化があります。つまり今は、「内定を出すのが早い=採用に有利」とは限らない時代です。
実際、企業からよく聞くのが
「内定を出したのに、気づけば辞退されていた…」
「他社との比較でうちの魅力が伝わりきらなかった…」といった“内定後の失速”の悩み。
この状況を防ぐために必要なのが、「内定後のフォロー」。
いまの学生は、内定後も企業を“見極め続けているため、関係が一度切れてしまうと、あっという間に気持ちが離れてしまいます。だからこそ、これからの採用活動では、「内定を出して終わり」ではなく、「その後どうつながるか」が勝負の分かれ目になるのです。
どんなことをすればいいの?
「内定者フォロー」とは、文字通り内定後の学生に向けた継続的なコミュニケーションや関係構築のこと。
ここがうまくいけば、以下のような効果が期待できます。
・辞退率の低下(=内定承諾につながる)
・学生の不安払拭(=入社後のギャップや離職の予防)
・企業理解の促進(=入社意欲の強化)
たとえば、他社が実際に行っている代表的な施策には以下のようなものがあります:
・内定者懇親会(先輩社員との交流会など)
・メンター制度(内定者一人に先輩社員がつく)
・内定者向けアルバイト・インターンの受け入れ
・定期的なLINE連絡やSNSコンテンツ配信
・オンラインイベントの開催(会社説明、社員座談会など)
どれも目的は一つ。「入社まで、学生とつながり続けること」です。
内定者フォローは「内定前」と「内定後」で考える!
効果的な内定者フォローは、大きくこの2フェーズに分かれます。
まず重要なのは、選考中の学生との関わり方。
“内定前の体験”が良かったかどうかで、学生の気持ちの7割は決まってくると言っても過言ではありません。
内定を出したら終わり……ではなく、ここからが本当のスタート!
学生の心はまだ完全に決まりきっていないからこそ、内定後のコミュニケーションが辞退防止に直結します。ポイントは「接点を持ち続けること」。特にコミュニケーションの頻度と手段の工夫が、学生からの印象を左右します。
「最近連絡ないな…」「本当に自分は歓迎されてるのかな?」と感じさせてしまうと、他社に気持ちが流れてしまうリスクも。
項目 | 内定前(選考中) | 内定後(内定フォロー期間) |
---|---|---|
目的 | 志望度の向上 | 辞退防止・入社意欲の維持 |
メッセージ内容 | ・選考案内・日程連絡 ・会社紹介や魅力発信 ・面談前の不安解消 ・親しみある雑談 |
・内定者イベント案内 ・入社準備の案内 ・社員・内定者との交流 ・入社への期待醸成 |
頻度の目安 | 週1~2回(選考状況に応じて柔軟に) | 月1~2回(イベント前後は週1程度も可) |
トーン・雰囲気 | 丁寧+ややカジュアル | フレンドリー+信頼感 |
注意点 | ・押しつけがましくならない ・既読スルーを気にしすぎない |
・コミュニティ形成を意識 ・入社直前は丁寧なケアを |
絶対にやるべき!内定者フォロー施策三選
では具体的に、どんなフォローをすればいいのか?
ここでは、内定辞退を防ぎ、学生との関係を深めるために効果的な施策を3つに絞ってご紹介します。
「内定後のフォロー」と言いつつ、実は選考中からすでに勝負は始まっています。
たとえば、LINEやメールの返信スピード、言葉づかい、やり取りの丁寧さ——
そうした“小さな積み重ね”が、じわじわと印象に残り、「この会社、ちゃんとしてるな」と信頼を生み出していきます。
以下のような対応を心がけることで、学生との信頼関係が自然と育ちやすくなります。
LINE・メールの返信は、基本「1〜2営業日以内」に
・すぐに返せなくても、「ご連絡ありがとうございます。確認の上、改めてご返信いたしますね」と
ワンクッションあるだけで丁寧な印象に。
・土日祝の返信は避けつつ、週明けに「お待たせしてしまいすみません」と添えて返信すれば、誠実さが伝わります。
学生に負担がかからないよう“テンポ感”を意識
・連絡頻度が多すぎると“監視されている感”を持たれてしまうことも。
・学生の生活リズムに合わせて、“ちょうどよい距離感”でやりとりを心がけましょう。
返信しやすい配慮も忘れずに
・日程調整の際は「〇日 or 〇日、どちらがご都合よろしいでしょうか?」と選択肢を提示。
・質問の返答には「ご質問いただきありがとうございます」と一言添えるだけで印象が大きく変わります。
こうした“ちょっとした気づかい”が、結果的に大きな信頼につながります。学生にとっても、「連絡がしやすい」「この会社は丁寧でありがたい」と感じることが、内定承諾を後押しする材料になっていくのです。
そして大切なのは、企業カラーに合ったトーンで統一すること。カジュアルな社風であれば少しくだけた表現を。信頼・誠実が強みであれば、しっかりした言葉づかいで。どんなトーンであっても、一貫したスタンスと“学生ファースト”の視点が伝われば、確かな関係性が築かれていきます。
内定を出した後も、関係を“持続させる”ことが大切です。
とはいえ、特別なことをする必要はありません。面談、チャット、ちょっとしたやりとりなど、すべてが関係づくりのチャンスです。中でも効果的なのが、メンター制度の導入です。内定者に対して「気軽に話せる先輩」がいることで、選考以外のテーマも自然と会話が生まれます。卒論やアルバイト、最近ハマっていることなど、日常の延長線上で関係が深まっていきます。
次のような工夫もおすすめです。
・コミュニケーション頻度は月1〜2回程度でOK
無理に頻繁に連絡する必要はなく、学生に負担をかけないペースが理想です。
前回話した内容を覚えていて、そこから話題を広げると好印象につながります。一度話した内容を覚えていてくれると、学生側の信頼感もアップします。
・イベントは“気軽さ”がカギ
内定者同士のカジュアルな交流会、オンライン座談会等
学生が「ちょっと参加してみたい」と思える雰囲気づくりが大切です。
関係づくりで大事なのは、「一方通行」ではなく「双方向」のコミュニケーションを意識すること。ちょっとした雑談や気づかいが、学生の心の中に“この会社なら大丈夫そう”という安心感を生み出します。
今の学生との接点は、スマホが主戦場。
だからこそ、LINEやSNSなど、日常の延長線で接点を持てる仕組みが重要になります。
たとえば、MOCHICAを使えば、企業がSNSに投稿したコンテンツをLINEで自動配信できます。「会社の雰囲気が伝わる投稿」や「社員インタビュー動画」なども、“見つけ出さなくても見つかるように”自然と学生の手元に届く設計です。この「気づいたら届いている」状態が、学生との接点づくりをよりスムーズにしてくれます。
また、メールやLINEなどの連絡ツールを活用することで、情報の“送り忘れ”や“見逃し”を防ぎながら、確実に届けることができます。説明会や懇親会などの案内も、ワンタップで送れるため、運用の手間も最小限です。
たとえば、こんなイベントもLINEで簡単に案内できます:
・社員とのBBQなど、カジュアルなオフライン懇親会
・社内のリアルな雰囲気を知れる見学ツアー
・内定者同士のつながりを深めるオンライン座談会
・各企業の“らしさ”を活かした独自イベント
LINEとSNSをうまく掛け合わせることで、無理なく・切れずに・自然につながる関係性が生まれます。
内定後の離脱を防ぐだけでなく、「この会社とつながっていたい」と思ってもらえる土台にもなります。
まとめ
今の採用市場では、「内定出したあと」が本当のスタートライン。
学生にとって、企業との接点があるかどうかで志望度は大きく変わります。選考が早期化し、売り手市場が進む中で、学生は“内定”よりも“納得感”を重視しています。
「この会社とちゃんとつながれている」
「ここに入れば、自分の居場所がある」
そんな安心感を持っている企業にこそ、学生は進路を決めていくものです。だからこそ今、問われているのは内定を出したそのあと、どうやって関係を深めていけるか。
そこで登場するのがMOCHICAです。
・SNSに投稿したコンテンツを、学生のLINEに自動配信
・イベント・懇親会の案内も、ワンクリックで送信可能
・学生はLINEで気軽にリアクション&参加OK
さらに、オンラインならではの“気づき”や“つながりやすさ”も強みのひとつ。LINEやチャットでのやりとりを通じて、ちょっとした質問や雑談も自然に生まれ、より関係を構築しやすくなる設計になっています。
さらに、MOCHICAはただのツールじゃありません。
「どう運用すればいいか?」「どんな投稿が刺さるのか?」
そんな悩みも、これまでの豊富な事例やノウハウをもとに、しっかり伴走します。学生との関係づくりをもっとラクに、もっと自分たちらしく。企業カラーや目的に合わせて、あなたの会社だけのやり方を一緒にカタチにしていきます。
“出すだけ”の採用から、“つながり続ける”採用へ。
学生に選ばれる会社になるための第一歩を、いま踏み出しましょう。内定者フォローに力を入れる企業が、これからの採用を制していきます。MOCHICAと一緒に、採用をアップデートしませんか?
MOCHICA運営部では、企業様1社ごと専任のスタッフが付き、アカウントの導入や貴社の採用方針に沿ったメッセージの作成をサポートさせていただきます。デモ機の体験会も実施しておりますので「まずはMOCHICAを触ってみたい」という方は本ページいちばん下のお問合せフォームより、いつでもご連絡ください。
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学生に入社していただくために、採用担当者は学生にとって、不安を打ち明けやすい人になる必要があります。
企業への連絡の際、「粗相があったら、印象を損ねてしまう」と考える学生は少なくありません。
学生と良い関係を築くには、第一に「コミュニケーションのハードルを下げる」必要があります。
採用活動はメールや電話のみでも展開できますが、学生の利用率が高いLINEで日頃からコミュニケーションを取った方が、学生1人ひとりと良い関係を構築しやすくなります。
MOCHICAは、「企業様と学生を”も”っと、”ちか”くに」をコンセプト展開する採用管理システムです。
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