最終更新日 2025年8月1日
「最近、母集団の集まりが鈍くなった」
「エントリーはあるけど、途中辞退が多くて悩んでいる」
「せっかく出した内定が承諾につながらない」
こうした声を聞くことが、ここ数年で一気に増えました。特に中小企業や地方企業では、
採用難の三重苦(集まらない・進まない・決まらない)に直面しているケースも少なくありません。
なぜこんなにも採用が難しくなっているのか?
その背景には、就活環境の早期化と、学生の情報取得行動の変化があります。
今回のブログでは、今まさに27卒・28卒採用に向けて準備を進めようとしている人事・採用担当の皆さまに向けて、
“早期選考前に仕込んでおくべき3つのこと”をわかりやすくお届けします。
この記事の目次
変化のスピードが違う。今の採用市況をどう見るか?
まず前提として、いまの採用市況は、数年前とはまるで別物です。2025年卒の大学生の内定率は、3月時点で98.8%という過去最高を記録しました。就活解禁からわずか3ヶ月で、ほとんどの学生が内定を手にしているという事実は、
「夏以降の採用活動」そのものが極めて難易度の高いものになっていることを示しています。
加えて、中小企業の採用充足率は70.0%と、過去数年間で明らかに右肩下がり。
つまり、採用予定人数をそもそも確保できていない企業が年々増えているということです。
これにより、「ナビ解禁=採用スタート」の時代はすでに終焉を迎え、
今や早期に選考を終える企業が勝つという構図が定着しています。
なぜ採用が難しくなっているのか?
今起きている“3つの変化”を紹介します。
① 選考の早期化が“当たり前”になった
ナビサイトのオープンが早まるだけでなく、企業側の選考開始もどんどん前倒しになっています。
もはや「夏前に内定が出る」のは珍しいことではなく、
早い企業では3月中に最終面接・内定出しまで終えているケースも。
こうした動きに追いつけず、「例年通りのスケジュール」で動いている企業は、学生との最初の接点自体が取れずに終わってしまうリスクが高まっています。
② 学生が接触する情報源が“ナビサイト中心”ではない
今の学生は、情報をSNSやLINEなどから“自然に流れてくるもの”として受け取っています。
企業選びの判断材料も、「募集要項」よりも「人や雰囲気」にシフトしています。
だからこそ、企業側が“自社のリアル”を見せる情報発信力を持っているかどうかが母集団形成の鍵になります。
③ 内定辞退は“出してから防ぐ”では間に合わない
「内定を出してからフォローを頑張ればいい」という時代はもう終わりです。
いまの学生は、複数の内定を早期に得た上で、“より信頼できる企業”を選びます。
この“信頼関係”は、選考中や選考前の何気ない接点の積み重ねから生まれるものです。
選考前にやるべき!3つの準備施策
では、27卒・28卒採用を見据え、選考前の今だからこそやっておくべきこととは何か。
ここからは、実際の現場で「すぐにマネできる3つの準備施策」をご紹介します。
1|前年の振り返りから始める「選考フローの再設計」
まず最初に取り組みたいのが、「前年の採用状況の見える化」。どの媒体からの応募が多かったのか?
どのタイミングで離脱が起きたのか? 「なんとなくこうだった」ではなく、データをもとに振り返ることが重要です。
特に確認したいのは以下のような項目です:
これらをふまえて、「もっと前に接点を持つべきだった」「このタイミングで印象が変わった」などを整理することで、今年の選考フローを“今の学生”に最適化して設計できます。
2|“リアルな情報発信”が志望度を左右する
「この会社、なんかいいかも」
学生のそんな第一印象は、今や企業サイトではなくLINEやInstagramのリール、TikTok動画などから生まれる時代です。とはいえ、やみくもにコンテンツを量産すれば良いというわけではありません。
大切なのは、「その企業で働く人たち」「その会社の空気感」を等身大で伝えることです。
たとえば、
こうした“リアルな断片”こそが、学生にとっての「自分ゴト化」につながります。MOCHICAでは、LINE上でこうしたコンテンツを週1〜2回の自然な頻度で届ける“関係性が深まる配信設計”をご提案しています。
「この会社のこと、なんとなく知ってる」
そんな状態を、選考のずっと前からつくっておくことが今後の鍵です。
3|内定フォローは「出す前から」が基本
多くの企業が「内定を出してからフォローをする」と考えていますが、
いまの採用では、内定通知のタイミングにはもう勝負がついていることも少なくありません。
では、いつからフォローを始めるべきか?
答えは、「選考の合間」や「説明会の後」など、選考中〜前段階での接点強化です。
たとえば、
これらは、いわば“採用マーケティング”の一部。「内定者フォロー=接点を保つこと」であるという視点が重要です。MOCHICAのLINE運用では、テンプレートだけに頼らず、
“御社らしさ”を軸にした継続フォロー設計を実現しています。
形式的なやり取りではなく、学生が「ここなら信頼できそう」と感じられるような仕組みづくりをサポートしています。
まとめ
ここまでお伝えしてきたように、今の採用活動においては、選考のスタートと同時にすべてが
動き出すわけではありません。むしろ、学生との出会い方、企業の情報発信の仕方、
そして内定以前からの関係づくりまで、すべて“選考が始まる前”から静かに勝負が始まっています。
とくに重要なのが、最初の導線の設計です。どこで学生と出会うのか、どんな雰囲気で最初の接点を持つのか。
ここで採用結果のおおよそが決まってしまうと言っても過言ではありません。
一度つくった導線は、選考期間中にそう簡単には変えられないからこそ、
今のうちから丁寧に整えておく必要があります。
加えて、ただ企業の情報を発信すればよいという時代でもありません。
学生が情報を受け取る場所やタイミングは多様化しており、「何を伝えるか」以上に「どう届けるか」「どのツールで、どんなトーンで発信するか」が問われています。リアルな社員の声や空気感が伝わるような工夫がなければ、どんなに魅力的な企業でも埋もれてしまいます。
そして、忘れてはならないのが、関係性づくりのタイミングです。内定を出してから学生との距離を縮めようとしても、それでは間に合わない場面が増えています。学生が企業に対して安心感を抱くかどうかは、選考中のちょっとしたやり取りや、日々のLINE配信の中にあります。形式的なフォローではなく、学生が自然に関われる仕掛けを持っておくことが、結果的に内定辞退の防止にもつながるのです。
MOCHICAでは、LINEやSNSを使った導線設計、情報発信、フォロー設計まで、選考前からの“仕込み”をまるごと支援しています。いま「何から始めたらいいのか」と悩まれている方こそ、ぜひ一度ご相談ください。未来の成果は、いま動き出すその一歩から始まります。
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企業への連絡の際、「粗相があったら、印象を損ねてしまう」と考える学生は少なくありません。
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